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暗記/諳記 アンキ

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デジタル大辞泉の解説

あん‐き【暗記/×諳記】

[名](スル)文字・数字などを、書いたものを見ないでもすらすらと言えるように、よく覚えること。「英単語を―する」「丸―」「―力」

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世界大百科事典 第2版の解説

あんき【暗記】

事物や現象のイメージの再生を予想して,その意味,理解と無関係に反復だけで機械的に記憶すること。再生が口述的におこなわれる場合,暗誦とよぶ。一般に,丸暗記,棒暗記のような機械的な記憶よりも,意味づけ,構造化による記憶が効果的で長期間保持される。発達的にみると,機械的な暗記能力は10歳前後が頂点とされ,それ以後は既有のものとの論理的,意味的な関連で記憶する。記憶能力は個人差があるが,その再生の類型は,事物表象型,言語表象型(さらに視覚型,聴覚型,運動型)に区分される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暗記
あんき

機械的記憶mechanical memory機械的学習暗記学習rote learningと同義。記銘材料の構造や意味に従って論理的に記憶する論理的記憶logical memoryに対していわれ、材料をただ暗唱して記憶する仕方を意味する。暗記は10歳ごろまでの児童期に著しい記憶の仕方で、年齢が進むにしたがって論理的記憶に移行する。成人の記憶は、暗記を意図しても、すでにもっている知識の枠組みのなかで構成されることが多く、自然に論理的記憶となっている。
 暗記の実験心理学的研究は、エビングハウスが、無意味綴(つづ)りを記銘材料として暗唱させ、一定時間の経過後、再生、再認、再学習などの手続で記憶の把持量を調べたのが嚆矢(こうし)である。彼は時間経過による把持量の変化を図示し、1時間後に材料の約半分が失われ、その後は負の加速度をもって緩やかに失われることを明らかにした。
 記銘材料の分量が多いほど暗記は困難であるが、同じ分量でも、秩序があって、そのなかで際だって特徴のあるものは暗記しやすく、無秩序で、類似したものが重なっている場合には暗記しにくい。有意味の材料は無意味の材料より暗記しやすいが、有意味のものは熟知の程度に左右される。記銘材料が同じでも暗記の仕方によって影響を受ける。多数回、反復、暗記する場合には、一度に集中して行うか、分散してくぎって行うかで異なり、一般には後者が有利であるが、材料を全体としてまとめて暗記するか、部分に分けて暗記するかによって異なり、有意味材料では前者が有利である。材料を順序を変えずに一定の系列で暗記する場合には、系列の位置によっても異なり、系列の両端はやさしく、中心に近いほどむずかしい。
 なお、想起の仕方や、記銘時から想起時までの経験内容の差によっても異なることなどが、現在までの研究で明らかにされている。[小川 隆]

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