デジタル大辞泉 「未」の意味・読み・例文・類語
み【未】[漢字項目]
[学習漢字]4年


( 1 )ある事態が実現していないという否定的ニュアンスでの現在の動作継続・状態の記述を表わす。外見上は肯定文で「ある時点まで…である(=その逆の事態の未実現)」という場合(②)と、否定文の「ある時点まで…でない」(①)という場合の二つのケースがあるが、後者は漢文の「未」の字に極めて近いために、その訓読にも用いられるようになった。
( 2 )肯定の場合の「いまだ」は現在における継続性を表わすために、副次的に過去からの継続性をむしろ強調するようなニュアンスのある場合もある。
( 3 )平安時代には「いまだ」から変化した「まだ」という語が発生し、「いまだ」と同義で和文専用語として用いられるようになった。それに対して「いまだ」は漢文訓読にもっぱら用いられたため、否定との呼応が強く意識されるようになった。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報