デジタル大辞泉 「暫く」の意味・読み・例文・類語 しばら‐く【▽暫く/×姑く/須=臾】 [副](スル)《「しまらく」の音変化》1 すぐではないが、あまり時間がかからないさま。少しの間。しばし。「―お待ちください」「―して主人が現れた」2 時間的にある程度長く続くさま。当分。「好天は―続くだろう」「―は当地に滞在する」3 一時的であるさま。仮に。「その件は―おくとして」「―衣裳にたきものすと知りながら」〈徒然・八〉[類語](1)暫しばし・少し・ちょっと・やや・少しく・少少・ちょいと・ちと・ちっと・ちょっぴり・いささか・いくらか・いくぶん・心持ち・気持ち・多少・若干・二三・少数・少量・僅僅・わずか・数えるほど・たった・ただ・たかだか・なけなし・一時いっとき・一頻ひとしきり・暫時ざんじ・少時しょうじ・寸時・須臾しゅゆ・束の間・時の間・瞬く間・見る間に・刹那・咄嗟とっさ・一時ひととき・半時・寸陰・短時間・一時・一時的・かりそめ・短日月・短時日・一朝・一朝一夕・寸刻・寸秒・片時かたとき・瞬時・瞬間・一瞬・数刻・たまゆら・電光石火・はかない・あっと言う間・間髪を容いれず/(3)当分・当面・当座・差し当たり・差し向き・ひとまず・さしずめ・とりあえず・まずもって しまら‐く【▽暫く】 [副]「しばらく」の古形。「―は寝つつもあらむを」〈万・三四七一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「暫く」の意味・読み・例文・類語 しまら‐く【暫く】 〘 副詞 〙 ( 「しばらく」の古形。「く」は副詞語尾 ) =しばらく(暫━)[ 一 ][初出の実例]「思麻良久(シマラク)は寝つつもあらむを夢のみにもとな見えつつ吾(あ)をねし泣くる」(出典:万葉集(8C後)一四・三四七一)「暫爾(シマラク)の身、詎(たれ)か眉(なが)く存(ながら)へむ〈真福寺本訓釈 暫爾 シ万良久乃〉」(出典:日本霊異記(810‐824)下)暫くの語誌奈良時代には「しまし」と併用されていたが、平安時代以降、マ行バ行の子音交替によって、訓点資料で「しばらく」が優勢となり、「しまらく」は用いられなくなった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by