暫く/姑く/須臾(読み)シバラク

デジタル大辞泉の解説

しばら‐く【暫く/×姑く/須臾】

[副](スル)《「しまらく」の音変化》
すぐではないが、あまり時間がかからないさま。少しの間。しばし。「―お待ちください」「―して主人が現れた」
時間的にある程度長く続くさま。当分。「好天は―続くだろう」「―は当地に滞在する」
一時的であるさま。仮に。「その件は―おくとして」
「―衣裳にたきものすと知りながら」〈徒然・八〉

しまら‐く【暫く】

[副]しばらく」の古形
「―は寝つつもあらむを」〈・三四七一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

しまらく【暫く】

( 副 )
「しばらく(暫)」の古形。 「 -は寝つつもあらむを夢いめのみに/万葉集 3471

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しまし‐く【暫く】

〘副〙 (「く」は副詞語尾。多く下に助詞「も」を伴って用いる) しばらく。少しの間。しまし。
万葉(8C後)二・一一九「芳野河行く瀬の早み須臾(しましく)も淀む事無く在りこせぬかも」

しまら‐く【暫く】

〘副〙 (「しばらく」の古形。「く」は副詞語尾) =しばらく(暫━)(一)
※万葉(8C後)一四・三四七一「思麻良久(シマラク)は寝つつもあらむを夢のみにもとな見えつつ吾(あ)をねし泣くる」
霊異記(810‐824)下「暫爾(シマラク)の身、詎(たれ)か眉(なが)く存(ながら)へむ〈真福寺本訓釈 暫爾 シ万良久乃〉」
[語誌]奈良時代には「しまし」と併用されていたが、平安時代以降、マ行バ行の子音交替によって、訓点資料で「しばらく」が優勢となり、「しまらく」は用いられなくなった。

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