日本歴史地名大系 「柏原宿」の解説
柏原宿
かしわばらしゆく
柏原宿
かしわばらじゆく
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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中世では東山道の,近世では中山道の宿駅名で,現在の滋賀県米原市の旧山東町柏原にあたる。伊吹山地と鈴鹿山脈との地峡部にあり,東国に抜ける際の不破関の手前の宿駅であることから,軍事・交通上の要所であった。早くは源平内乱期の1180年(治承4)平知盛の東征軍に対して美濃源氏5000騎が柏原に出向いたことが《玉葉》にみえる。また90年(建久1)源頼朝が初上洛のとき,ここに宿陣したことがうかがわれる。さらに,1332年(元弘2)後醍醐天皇に従い元弘の乱を起こした北畠具行は,鎌倉へ送られる途中ここで佐々木道誉に斬られた。一方14世紀初め,冷泉為相が母阿仏尼を追って鎌倉へ下った際ここで詠んだ歌が家集《藤谷集》にある。また16世紀後半斎藤氏の招きで美濃へ下った一条兼良は,紀行文《藤川の記》でここを詠んでいる。なお,京極氏が伊吹山東南麓の上平(かみひら)寺を本拠としたのはここを押さえるためと考えられる。
執筆者:宮島 敬一
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