(読み)コウ

デジタル大辞泉 「校」の意味・読み・例文・類語

こう【校】[漢字項目]

[音]コウカウ)(漢) キョウ(ケウ)(呉)
学習漢字]1年
コウ
知識を教え、学ぶ所。まなびや。「校舎校長校庭学校休校下校転校登校分校母校放校
二つを見比べて正す。「校閲校正勘校対校
指揮官。「将校
〈キョウ〉引き合わせて正す。「校合検校けんぎょう
[名のり]とし・なり
難読校倉あぜくら

こう〔カウ〕【校】

[名]
学校。「わが
書物文字の誤りを調べ正すこと。校正。「を重ねる」
[接尾]助数詞。校正の回数を数えるのに用いる。「初」「再」「三

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精選版 日本国語大辞典 「校」の意味・読み・例文・類語

こうカウ【校】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 学校。まなびや。
      1. [初出の実例]「校を挙げて宛(さ)ながら一の『モップ』となり果てた生徒一同」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)
      2. [その他の文献]〔孟子‐滕文公・上〕
    2. 罪人の手、足、首などにはめる刑具。かせ。〔易経‐噬嗑卦〕
    3. 写本の文字の誤りを較べ正すこと。校正すること。→校する
    4. こうてい(校訂)」の略。
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 校正の回数を数えるのに用いる。「初校」「再校」など。

あぜ【校】

  1. 〘 名詞 〙 ( 物を交差させて積み重ねる意の動詞あざう(糾)」の語幹「あざ」と同語源か ) 切り口三角形長材縦横に交差させて積みあげること。また、それを積みあげて造った倉。あぜくら。
    1. [初出の実例]「人をめしてあけさせて見給へば、内にいま一重あぜして上(錠カ)あり。その戸には『文殿』とおしでさしたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)

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普及版 字通 「校」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音] コウ(カウ)・キョウ(キャウ)
[字訓] かせ・まなびや・ならう・はかる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(交)(こう)。に交錯の意がある。〔説文〕六上に「木囚なり」とあり、囚人に加える械などの校具をいう。〔易、噬(ぜいかふ)、初九〕「(あしかせ)を(ふ)みて趾(あし)を滅す」、〔上九〕「(くびかせ)を何(にな)ひて耳を滅す」とみえる。他に校猟(かり)・比校・学校などの意もあり、字の本義について諸説がある。比校は・較・。猛獣を追いこむ虎城をまた校といったらしく、校猟とはその意。また校倉(あぜくら)は木を交積して作る。すなわち字は械具・校猟・校倉などの用義をその本義とするものであろう。学校のは、學(学)の含む爻(こう)と関係があるようである。

[訓義]
1. かせ、罪人の手・足・首に加える。
2. おり、おりに追いこむのを校猟という。
3. ・教・学と通じ、まなぶ、まなびや、ならう、おしえる。
4. ・較と通じ、くらべる、はかる、かぞえる。
5. 交と通じ、交わる、報いる。
6. 絞と通じ、ひきしまる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 久比留(くびる)〔名義抄 シタチ 〔字鏡集〕 ムクユ・カムガフ・ヤヤモスレバ・クラブ・シタチ・マジフ・ナラフ・キラフ・マジハル・マカラフ・アナヅル

[語系]
heにまた(較)kekの声があり、角keokと同じく、比較し、争う意がある。また效(効)heは同声。ke(教)kekと声近く通用する。械具・校猟の他は、それらの字と通用の義である。

[熟語]
校合・校閲・校改・校覈・校核・校学・校勘・校官・校貫・校機・校騎・校競・校計・校・校語・校誤・校考・校寇・校刻・校作・校算・校師・校試・校次・校舎・校修・校習・校讐・校書・校序・校飾・校軫・校人・校正・校戦・校対・校隊・校度・校治・校飭・校定校訂・校綴・校抜・校判・校比・校武・校文・校別・校本・校埒・校覧・校理・校量・校猟・校力・校練
[下接語]
案校・課校・学校・刊校・勘校・休校・郷校・軍校・計校・研校・検校・考校・黌校・再校・讐校・初校・庠校・将校・詳校・銓校・全校・綜校・対校・典校・廃校・藩校・比校・弁校・放校

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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