( 1 )[ 一 ]②の挙例の「いろは字」のほか、「日葡辞書」に「サスラエ、ユル、エタ、または、sazuraye(サズラエ)」とあるように、中世には第二音節が濁音の語形も見られた。
( 2 )活用に関しては、古くから四段と下二段が拮抗していたが、中世以降は四段が日常口頭語的、下二段が雅語的といった位相の違いも見られる。近代以降は四段活用が優勢となった。
( 3 )「和英語林集成(初版)」には「Saszraye, ru, ta サスラヘル」と下一段活用があげてあり、文書語または廃れた語を表わす記号が付されている。