湯島(熊本県)(読み)ゆしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「湯島(熊本県)」の意味・わかりやすい解説

湯島(熊本県)
ゆしま

熊本県中西部、上天草市(かみあまくさし)に属する島。周囲約4キロメートル、面積0.52平方キロメートル。火山岩(玄武岩)で覆われた、島原湾に浮かぶ小島。天草・島原の乱のおり首領天草四郎時貞(ときさだ)らがひそかにこの地で談合したとの言い伝えがあり、地方(じかた)では「談合島」と称する。集落は南斜面に位置し、住民の多くは農業、漁業に従事。亜熱帯植物のアコウ樹の群生がある。タイ釣りの客がよく訪れる。大矢野島の西端江樋戸(えびと)港から日に4~5便の船便がある。同島西端にある湯島灯台は、早崎瀬戸、池島ノ瀬戸ほかから島原湾、有明海に入り込む諸船舶の重要な道標である。人口426(2009)。

[山口守人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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