甲斐・詮(読み)かい

精選版 日本国語大辞典 「甲斐・詮」の意味・読み・例文・類語

かい かひ【甲斐・詮】

〘名〙 (四段動詞「かう(代)」の連用形名詞化したもので、代わりとなるべき事、物の意から。→がい〔語素〕)
① ある行為に値するだけのしるし。ききめ。効果。また、ある行為をしたことに対する、自身の心の満足
万葉(8C後)一六・三八一〇「味飯(うまいひ)を水に醸(か)みなし我が待ちし代(かひ)はさね無し直(ただ)にしあらねば」
② ある行為と代わり得る価値があること。また、そのもの。代価代償。また、一般的に、価値、値打。
霊異記(810‐824)上「寺の物に貪(ふけ)り犢(うしのこ)に生まれて債(もののカヒ)を償(つぐの)ひ〈興福寺本訓釈 債 毛乃可比乎〉」

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