糟糠の妻(読み)ソウコウノツマ

大辞林 第三版の解説

そうこうのつま【糟糠の妻】

貧しい頃から共に苦労を重ねてきた妻。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

糟糠の妻
そうこうのつま

粗食をともにし、貧苦を分かち合ってきた妻女をいう。「糟」は酒粕(さけかす)、「糠」は糠(ぬか)の意で、粗末な食物のこと。中国、後漢(ごかん)の光武帝の姉湖陽公主が夫に死別してのち、風采(ふうさい)・人柄ともに優れた大尉の宋弘(そうこう)と再婚したいと願ったため、帝が公主を物陰に隠して宋弘に「人も富貴になれば妻をかえるのが普通だから、かえてみてはどうか」といったところ、「貧賤(ひんせん)の交わりは忘るべからず、糟糠の妻は堂を下さず(見捨てない)と聞いております」と答えたため、帝は公主に「この望みはかなわぬことだ」と告げた、と伝える『後漢書(ごかんじょ)』「宋弘伝」の故事による。[田所義行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

そうこう【糟糠】 の 妻(つま・め)

貧しい時からつれそって苦労をともにしてきた妻。糟粕(そうはく)の妻。
※色葉字類抄(1177‐81)「糟糠妻不垂堂 さうかうノメヲハタウヨリオロサス」
※黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「糟糠(サウカウ)の妻は追出さず、子供は可愛がる」 〔後漢書‐宋弘伝〕

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