精選版 日本国語大辞典 「肥」の意味・読み・例文・類語
こ・える【肥】
〘自ア下一(ヤ下一)〙 こ・ゆ 〘自ヤ下二〙
① 体の肉が増す。肉付きがよくなる。ふとる。
※源氏(1001‐14頃)宿木「まろにうつくしくこえたりし人の、少し細やぎたるに」
② 地味が豊かになる。土地の生産力が高くなる。
※書紀(720)安閑元年七月(寛文版訓)「今汝膏腴(コエ)たる雌雉(きじ)田を奉進るべし」
③ 植物がよく生育する。
④ (「目、舌、耳などがこえる」の形で) 多くの経験を積み、感じ方や理解力などが豊かになる。
こえ【肥】
こ・ゆ【肥】
〘自ヤ下二〙 ⇒こえる(肥)
とと・う ととふ【肥】
〘自ハ四〙 肥える。ふとる。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
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