腹立つ(読み)ハラダツ

デジタル大辞泉 「腹立つ」の意味・読み・例文・類語

はら‐だ・つ【腹立つ】

[動タ五(四)]
怒る。怒りの気持ちがおこる。腹が立つ。「―・つことの多い昨今の世相
言い争う。けんかする。
何事ぞや。童べと―・ち給へるか」〈若紫
[動タ下二]はらだてる」の文語形
[類語]おこいか憤る八つ当たりいじけるひねくれるすねるひがむねじけるねじくれるふくれる気色けしきばむむくれるむかつくむかっとむかむかむっとむしゃくしゃむらむらくしゃくしゃ不快不愉快不機嫌不興憮然仏頂面虫の居所が悪い風向きが悪い胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くするつむじを曲げるはらわたが煮え返る臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う腹が立つ小腹が立つ向かっ腹が立つ・腹を立てる怒り心頭に発するしゃく小癪こしゃくしゃくに障る癇癪かんしゃく冠を曲げる堪忍袋の緒が切れる向かっぱらやけっぱら業腹業を煮やす逆上青筋を立てる憤懣ふんまんわなわな虫唾むしずが走る反吐へどが出る

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精選版 日本国語大辞典 「腹立つ」の意味・読み・例文・類語

はら‐だ・つ【腹立】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行五(四) 〙 ( 「はらたつ」とも )
    1. 怒りのために腹の中が燃えるようになる。怒る。いきどおる。立腹する。
      1. [初出の実例]「中納言あしくさぐればなき也とはらたちて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 責めたてる。また、いさかう。喧嘩をする。
      1. [初出の実例]「何事ぞや、わらはべとはらたち給へるか」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙はらたてる(腹立)

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