拗ねる(読み)スネル

デジタル大辞泉 「拗ねる」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拗ねる」の意味・読み・例文・類語

す・ねる【拗】

  1. 〘 自動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]す・ぬ 〘 自動詞 ナ行下二段活用 〙
  2. ひねくれて強情を張る。不平不満があってすなおに人に従わず偏屈な態度をとる。
    1. [初出の実例]「あの堂へは川よりも夜な夜な光り物が上がると申すほどに心得てお泊りやれや。まづはすねた出家かな」(出典:謡曲・鵜飼(1430頃))
    2. 「楽阿彌語りしが、声はうちゆがみ、すねたる調子にて」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)二)
  3. 特に気心の通じた男女の間で、わざとつれなくする。片意地をはる。
    1. [初出の実例]「盃はおもひ思はぬさしところ〈立圃〉 すねる遊女の気をせかせぶり〈宗利〉」(出典:俳諧・鴉鷺俳諧(1646))
    2. 「ただ、一時の、感情のもつれ、と云ふか、云はばお互にすね合ってゐるだけの話ですな」(出典:驟雨(1924)〈岸田国士〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android