虫唾が走る(読み)ムシズガハシル

デジタル大辞泉 「虫唾が走る」の意味・読み・例文・類語

虫唾むしずはし・る

胸がむかむかするほど不快である。「顔を見ただけで―・る」
[類語]きしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い反吐へどが出るきもいグロい疎ましいいとわしいいまわしいおぞましいおどろおどろしい不気味不快不愉快まがまがしい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしい鼻に付くうっとうしいむかつくむしゃくしゃくしゃくしゃ不興不機嫌薄ら寒いうそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外苛立たしいうらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦る辟易うるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗むかむかむくれるおこいか憤る八つ当たりいじけるひねくれるすねるひがむねじけるねじくれるふくれる気色けしきばむむかっとむっとむらむら憮然仏頂面虫の居所が悪い風向きが悪い気を悪くするつむじを曲げるはらわたが煮え返るへそを曲げる怒り狂う腹立つ腹が立つ小腹が立つ腹を立てる怒り心頭に発するしゃく小癪こしゃく癪に障る癇癪かんしゃく冠を曲げる堪忍袋の緒が切れる向かっぱらやけっぱら業腹業を煮やす逆上青筋を立てる憤懣ふんまんわなわな

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精選版 日本国語大辞典 「虫唾が走る」の意味・読み・例文・類語

むしず【虫唾】 が=走(はし)る[=出(で)る・=来(く)る]

  1. 腹がへって、むしずが口の中に逆流する。
    1. [初出の実例]「金十も物も食はずに飛びあるきし故、虫唾(ムシズ)も走りしまひ」(出典黄表紙・啌多雁取帳(1783))
  2. 口中にむしずが出て、吐き気を催す。多く、ひどく忌み嫌うたとえにいう。
    1. [初出の実例]「わが頬構(つらがまへ)を見る度々にゲイゲイと虫唾(ムシズ)が出る」(出典:浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)三)
    2. 「思ひだしてもむしづがはしる」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初)

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