精選版 日本国語大辞典「虫唾が走る」の解説
むしず【虫唾】 が=走(はし)る[=出(で)る・=来(く)る]
① 腹がへって、むしずが口の中に逆流する。
※黄表紙・啌多雁取帳(1783)「金十も物も食はずに飛びあるきし故、虫唾(ムシズ)も走りしまひ」
② 口中にむしずが出て、吐き気を催す。多く、ひどく忌み嫌うたとえにいう。
※浄瑠璃・菅原伝授手習鑑(1746)三「わが頬構(つらがまへ)を見る度々にゲイゲイと虫唾(ムシズ)が出る」
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初「思ひだしてもむしづがはしる」
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