デジタル大辞泉 「むっと」の意味・読み・例文・類語 むっ‐と [副](スル)1 怒りに表情をこわばらせるさま。「悪口にむっとする」「むっとした顔」2 熱気・においなどが急に強く感じられるさま。また、それによって息苦しく感じるさま。「悪臭がむっと鼻をつく」「人いきれでむっとする満員電車」[類語](1)むくれる・怒おこる・怒いかる・憤る・八つ当たり・いじける・ひねくれる・すねる・ひがむ・ねじける・ねじくれる・ふくれる・気色けしきばむ・むかつく・むかっと・むかむか・むしゃくしゃ・むらむら・くしゃくしゃ・不快・不愉快・不機嫌・不興・憮然・仏頂面・虫の居所が悪い・風向きが悪い・胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くする・つむじを曲げる・はらわたが煮え返る・臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う・腹立つ・腹が立つ・小腹が立つ・向かっ腹が立つ・腹を立てる・怒り心頭に発する・癪しゃく・小癪こしゃく・癪しゃくに障る・癇癪かんしゃく・冠を曲げる・堪忍袋の緒が切れる・向かっ腹ぱら・やけっ腹ぱら・業腹・業を煮やす・逆上・青筋を立てる・憤懣ふんまん・わなわな・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る/(2)蒸し暑い・むんむん・暑い・暑苦しい・暑さ・焼け付く・蒸す・むしむしする・いきれ・人いきれ・草いきれ・猛暑・暑気・酷暑・極暑・激暑・厳暑・炎暑・大暑・暑熱・炎熱・酷熱・熱波・温気うんき・向暑・残暑・焦熱・極熱・灼熱しゃくねつ・熱気・蒸れる・火照ほてる・暑中・炎天・油照り・日照り・日盛り・かんかん照り・じっとり・じとじと・じめつく・うだる・湿潤・多湿 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「むっと」の意味・読み・例文・類語 むっ‐と 〘 副詞 〙① 怒りや不機嫌さを感ずるさま、また、その表情をあらわにするさまを表わす語。[初出の実例]「我こそ分知たりと手おもきしょさだてはむっとして、あた胸のわるい重々也」(出典:浮世草子・好色貝合(1687)上)② 熱気や悪臭などが急激に感じられるさまを表わす語。[初出の実例]「立寄ればむっとかぢやの暑かな〈沾圃〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)夏)③ 唇を、力を入れて閉じるさまを表わす語。[初出の実例]「お勢はお勢で可笑しく下唇を突出して、ムッと口を結んで、額で昇を疾視(にらみ)付けた」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by