デジタル大辞泉 「僻む」の意味・読み・例文・類語
ひが・む【×僻む】
1 物事を素直に受け取らないで、曲げて考える。自分が不利なようにゆがめて考える。「じゃま者扱いされたと―・む」
2 ゆがんだ考え方をする。考え方がまちがっている。
「取りはづして落窪といひたらむ、何か―・みたらむ」〈落窪・四〉
3 物の見方がかたよっている。偏屈な考え方をする。
「―・める心はさらにさも思はで」〈源・須磨〉
4 正常な状態ではなくなる。もうろくする。
「母君の、あやしくなほ―・める人にて、世の常のありさまにもあらず」〈源・若菜下〉
[動マ下二]事実に相違させる。ゆがめる。
「聞こし召し―・めたることなどや侍らむ」〈源・若紫〉
[類語]()妬む・