デジタル大辞泉 「気色ばむ」の意味・読み・例文・類語
けしき‐ば・む【気色ばむ】
1 怒ったようすを表情に現す。むっとして顔色を変える。「―・んで席を立つ」
2 それらしいようすが現れる。
㋐花が咲きそうになる。
「梅の花のわづかに―・みはじめて」〈源・幻〉
㋑出産のきざしが現れる。
「この子生まるべくなりぬ。―・みて悩めば」〈宇津保・俊蔭〉
3 意中をほのめかす。
「時々―・める事はあれど、知りて知らず顔なるにはあらむは」〈宇津保・嵯峨院〉
4 意味ありげな態度を見せる。
「この童、隠れの方に―・みけるけはひを御覧じつけて」〈和泉式部日記〉
[類語]色を