貧窮(読み)ヒンキュウ

  • びんぐう

大辞林 第三版の解説

名 ・形動 スル [文] ナリ 
古くはびんぐうとも
貧しくて生活に困ること。また、そのさま。貧困。貧苦。 -のどん底 家居いえいさへ抵当に入れ我が有ものにあらざる程に-して/緑簑談 南翠 亮三は其頃は至つて-なりしも/谷間の姫百合 謙澄

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動) 貧しくて生活に苦しむこと。貧乏で困ること。また、そのさま。貧困。貧苦。びんぐう。
※続日本紀‐和銅七年(714)二月辛卯「身苦貧窮、競為姧詐
※古活字本毛詩抄(17C前)一一「貧窮な者には食物をも財宝をもとらせて」 〔戦国策‐秦策〕
〘名〙 (形動) =ひんきゅう(貧窮)
※古今著聞集(1254)一八「なによりも心にぞつくゐのこ餠ひんくうすなる物とおもへば」
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二「貧窮(ビングウ)のこ、もろもろの聚落にあそひ」
[語誌]読みについて、「色葉字類抄」には「ヒンク」とある。中世の古辞書でビングウと読むのは「饅頭屋本節用集」「黒本本節用集」「運歩色葉集」など、ヒンキュウと読むのは「文明本節用集」「易林本節用集」「書言字考節用集」などである。なお、「日葡辞書」には両形とも掲載されている。このように三つの読みがあるが、今日ではビング、ビングウは仏経典の読みにとどまる。

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