陰る(読み)カゲル

デジタル大辞泉 「陰る」の意味・読み・例文・類語

かげ・る【陰る/×翳る】

[動ラ五(四)]
太陽や月が雲などに遮られて光が薄らぎ、前よりも暗くなる。「雲が出てにわかに日が―・った」
日が傾く。夕暮れになる。「冬は日の―・るのが早い」
表情が暗くなる。「悲しい知らせに表情が―・る」
[類語]曇る霞む掻き曇るぼやける暈ける掠れるぼんやり朦朧ぼうっとどろん不透明見えにくいほのかかすかほんのりうっすらおぼろげうすうす淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い木暗い小暗がり真っ暗暗然冥冥ぼやっと不鮮明もやもやほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視

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精選版 日本国語大辞典 「陰る」の意味・読み・例文・類語

かげ・る【陰・蔭・翳】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 陰になる。光が暗くなる。くもる。
    1. [初出の実例]「十八日辛酉。天翳。三蔵来坐」(出典:参天台五台山記(1072‐73)七)
  3. 日が傾く。日が暮れる。
    1. [初出の実例]「ヒガ kageru(カゲル)」(出典:改正増補和英語林集成(1886))

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