暗い(読み)クライ

デジタル大辞泉 「暗い」の意味・読み・例文・類語

くら・い【暗い/×昏い/冥い/闇い】

[形][文]くら・し[ク]
光が弱い。光が少なくて、物がよく見えない。「辺りが―・い」「―・い夜道」⇔明るい
色彩黒みがかった感じである。くすんでいる。「―・い緑色」⇔明るい
気持ちが晴れ晴れせず、沈み込んでいる。また、人にそのような印象を与えるさま。「―・い気分」「―・い世相」「表情が―・い」⇔明るい
不幸な感じである。また、人に触れられたくない事情がある。「―・い過去をもつ」
その事について希望がもてない。期待できない。「見通しが―・い」⇔明るい
その方面分野のことに知識が乏しい。不案内である。「地理に―・い」「事情に―・い」⇔明るい
物事を判断する能力がない。愚かである。
「―・き人の、人をはかりて、その智を知れりと思はん、さらに当たるべからず」〈徒然・一九三〉
文化がまだ発達していない。未開である。
「時―・きにあたれり」〈神武紀〉
不足している。不十分である。
「我が韃靼だったん大国にて、七珍万宝―・からずと申せども」〈浄・国性爺
[派生]くらさ[名]
[下接語](ぐらい)後ろ暗い薄暗い暗い暗い暗いほの暗い
[類語](1薄暗いほの暗い小暗い木暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然暗澹冥冥ようとしてようほのかかすかほんのりうっすらおぼろげ薄薄淡い杳杳ようよう漠然ぼんやりぼうっとぼうとぼやっと不鮮明もやもや霞む見えにくい陰る曇るおぼろかき曇るぼやけるぼけるかすれる朦朧もうろうどろん不透明ほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視/(6疎い浅慮浅薄短慮無知不勉強不案内認識不足ちんぷんかんちんぷんかんぷん物知らず世間知らず井の中の蛙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例