小暗い(読み)コグライ

デジタル大辞泉 「小暗い」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぐら・い【小暗い】

[形][文]こぐら・し[ク]どことなく暗い。薄暗い。おぐらい。「―・い路地
[類語]薄暗い暗いほの暗い小暗がり手暗がり木暗い真っ暗暗然暗澹冥冥ようとしてようほのかかすかほんのりうっすらおぼろげ薄薄淡い杳杳ようよう漠然ぼんやりぼうっとぼうとぼやっと不鮮明もやもや霞む見えにくい陰る曇るおぼろかき曇るぼやけるぼけるかすれる朦朧もうろうどろん不透明ほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視

お‐ぐら・い〔を‐〕【小暗い】

[形][文]をぐら・し[ク]少し暗い。薄暗い。ほの暗い。「木立の下の―・い茂み

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精選版 日本国語大辞典 「小暗い」の意味・読み・例文・類語

お‐ぐら・いを‥【小暗】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]をぐら・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「お」は接頭語 ) まっくらである。また、うすぐらい。ほのぐらい。
    1. [初出の実例]「暗(おぐら)夜分には、世間幽冥にして都で見ゆる所无くして」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)八)
    2. 「山のかたをくらくなにのあやめも見えぬに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)

小暗いの派生語

おぐら‐さ
  1. 〘 名詞 〙

こ‐ぐら・い【小暗】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]こぐら・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「こ」は接頭語 ) やや暗い。いくらか暗い。うす暗い。どことなく暗い。おぐらい。
    1. [初出の実例]「こくらくなりぬれば、鵜舟どん、かがり火さしともしつつ」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

小暗いの派生語

こぐら‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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