精選版 日本国語大辞典 「薄ら」の意味・読み・例文・類語
うす‐ら【薄ら】
※玉塵抄(1563)一八「すみのこうもなううすらとかいたことぞ」
[2] 〘語素〙
① 名詞の上に付いて、そのものの厚みが薄そうに見える意を添える。「うすら衣」「うすら霜」「うすら氷」
② 名詞、状態性形容詞などの上に付いて、その色合いが淡い感じである、光などが弱々しい感じであるなどの意を添える。「うすら赤地」「うすら明かり」「うすら明るい」
③ 思慮、知識が乏しい。浅薄である意を添える。「うすらばか」
⑤ 主に形容詞の上に付いて、なんとなくそのような感じである、の意を添える。「うすら寂しい」「うすら寒い」
[補注]「うす」に比べて「うすら」は「うすい」状態をより感覚的に表現する場合に用いられることが多い。
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