音信(読み)インシン

デジタル大辞泉 「音信」の意味・読み・例文・類語

いん‐しん【音信】

1 便り。通信。おんしん。
2 「音信物いんしんもの」の略。
「―に、蛸たこと辛螺にしと蛤蜊はまぐりと三いろを持たせやりたり」〈咄・醒睡笑・一〉
[類語]連絡・通知・伝達・告知・一報・消息・通信・コンタクト・案内・知らせ・通告・通達・通牒・報・インフォメーション

おん‐しん【音信】

手紙などによる連絡。便り。いんしん。「音信不通」
[類語]便り・音沙汰・沙汰・返信・返書・返事・往信・来信

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精選版 日本国語大辞典 「音信」の意味・読み・例文・類語

いん‐しん【音信】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いん」は「音」の漢音 )
  2. ① ( ━する ) 便りをすること。便り。また、手紙や訪問によってよしみを通じること。おとずれ。おんしん。
    1. [初出の実例]「奈何征人大無レ意、一別十年音信賖」(出典:文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈菅原清公〉)
    2. 「音信 インシン ヲトヅレ」(出典:文明本節用集(室町中))
    3. [その他の文献]〔沈約‐襄陽白銅鞮歌〕
  3. ② ( ━する ) 音信物(いんしんもの)。また、それを贈ること。
    1. [初出の実例]「甚六造作付、甚介音信として両種・一荷遣之」(出典:多聞院日記‐文祿二年(1593)二月一七日)
    2. 「某(それがし)も名酒を造る宿へ酒樽の音信(ヰンシン)、さりとては不才覚」(出典:浮世草子・俗つれづれ(1695)一)

音信の語誌

→「おんしん(音信)」の語誌


おん‐しん【音信】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 便りをすること。また、その便り。おとずれ。音塵。いんしん。〔小学読本字引(1877)〕
  3. ② 通常電報の字数の単位。片仮名の和文電報では、仮名、数字、句読点、括弧の記号一〇を一音信とし、以後五増加するたびに一音信を加える。

音信の語誌

( 1 )常用漢字表では「音」のインの語例に「音信不通」をあげ、備考に「オンシンフツウとも」としている。「おんしん」は呉音、「いんしん」は漢音読み。明治期になるまでは「いんしん」。
( 2 )「おんしん」の語形は明治一〇年(一八七七)までには出現したが、同二〇年ころまでは「いんしん」が優勢。その後両形共存するが、戦後は「おんしん」の方が優勢である。

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普及版 字通 「音信」の読み・字形・画数・意味

【音信】おんしん

たより。

字通「音」の項目を見る。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の音信の言及

【手紙】より

…手には,手習い(習字)のように,筆の跡,筆跡の意味もあり,また手みずからの意味を合わせて,手簡(しゆかん),手書(しゆしよ),あるいは真実吐露の意味,まこと,しるしをも示して,書信といい,ことさら私的内容を強調して私信ともいう。いずれも音信(おとずれ),たよりを意味し,故事より雅言として,鯉素(りそ),雁札(がんさつ)ともいう。また材料の帛(きれ)により尺素というが,尺は紙の大きさを示すことから,短い文,手紙を意味する。…

※「音信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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