鳥居峠(読み)とりいとうげ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳥居峠(長野県木曽郡)
とりいとうげ

長野県中西部、木曽(きそ)郡木祖村(きそむら)にある峠。標高1197メートル。日本海に注ぐ信濃(しなの)川水系の奈良井川(ならいがわ)と太平洋へ注ぐ木曽川の分水界をなす。近世の中山道(なかせんどう)が峠を越え、北麓(ほくろく)に奈良井宿、南麓に藪原宿(やぶはらしゅく)があった。古代には信濃(長野県)と美濃(みの)(岐阜県)の国境であったとする説があり、中世は木曽氏が木曽防衛の拠点とし、府中(松本)の小笠原氏と戦った木曽義元が、戦勝祈願のため御嶽(おんたけ)山を遙拝(ようはい)する鳥居を建てたところからこの名がつけられたという。峠には芭蕉(ばしょう)の句碑などがある。峠下に国道19号の鳥居トンネルが通じている。現在は交通路としての重要性はないが、奈良井から藪原までの約5キロメートルの旧中山道は信濃路自然歩道になっている。[小林寛義]
『木祖村教育委員会編『木曽の鳥居峠』(1973・木祖村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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