ピンチ(その他表記)pinch

翻訳|pinch

デジタル大辞泉 「ピンチ」の意味・読み・例文・類語

ピンチ(pinch)

[名](スル)
追い詰められた苦しい状態。苦境窮地危機。「ピンチに陥る」「ピンチを救う」
道具などで挟むこと。挟んで締めつけること。また、その道具。特に洗濯ばさみ。「ピンチハンガー」
指でつまむこと。「ピンチアウト」「ピンチイン
園芸で、芽をつみとること。摘心。「新芽ピンチして枝数を増やす」
[類語](1危急危険危機危難危殆きたい危地虎口ここう物騒剣呑けんのん危ない苦境窮地窮境窮状難局羽目険しい不穏際どいやばいきな臭い呉越同舟一触即発風前のともしび薄氷をふむ風雲急を告げる火急いざという時いざ鎌倉まさかの時危急存亡のとき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ピンチ」の意味・読み・例文・類語

ピンチ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] pinch )
  2. 追いつめられて非常に苦しい事態。危機。窮地。苦境。
    1. (イ) 野球で、相手に得点されそうな守備がわの状態。
      1. [初出の実例]「此の日は井口を非常な危機(ピンチ)に迎へながら」(出典:熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉平凡な大投手)
    2. (ロ) 所持金がわずかしかない状態。
      1. [初出の実例]「ハマへ遊びにいく意志なんか全然ありもしないのに、そんなこといってサ。あんた、今日はピンチなんでしょう」(出典:自由学校(1950)〈獅子文六〉五笑会の連中)
    3. (ハ) どうしようもない困った状態。
      1. [初出の実例]「どちらに従うべきか、その踏ん切りをつけ兼ねるうちに、あの絶体絶命のピンチがやってくる」(出典:月は東に(1970‐71)〈安岡章太郎〉五)
  3. 物を挟んでとめるもの。特に、洗濯ばさみをいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピンチ」の意味・わかりやすい解説

ピンチ
pinch

核融合炉の炉心プラズマを加熱し閉じ込める方式の一つ。磁場の力を応用し,プラズマを絞り込むこと。核融合研究の初期 (1940年代) には円柱状のプラズマをピンチによって加熱し閉じ込める研究が盛んに行われた。円柱プラズマに対して縦方向に電流を流すものをゼットピンチ,周方向に電流を流すものをテータピンチ,両者を組合わせ,螺旋状に電流を流すものをスクリューピンチと呼ぶ。プラズマ柱の端部からのエネルギー損失をなくすため,両端をつないでドーナツ状にしたものをトロイダルピンチと呼び,ドーナツに沿って周回する磁場をトロイダル磁場という。強いトロイダル磁場をもつスクリューピンチがトカマクに相当し,最もすぐれたプラズマの閉じ込め特性を実証している。トロイダル磁場が弱い場合,自動的にトロイダル磁場が反転する性質があり,逆転磁場ピンチと呼ばれる配位が形成される。円柱状のテータピンチに反転したテータピンチをかけ,プラズマの中に磁場の渦をつくるものをコンパクトトーラスと呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む