際疾い(読み)キワドイ

デジタル大辞泉 「際疾い」の意味・読み・例文・類語

きわ‐ど・い〔きは‐〕【際▽疾い】

[形][文]きはど・し[ク]
1 悪い事態になりそうな、危険な状態である。また、事態が不安定で、すれすれの状態である。「―・いところで助かる」「質問を―・くかわす」「―・い判断」
2 もう少しで卑猥ひわいになりかねない。「―・い話」
3 はなはだしい。また、過酷である。
「和漢の才にとみて、腹あしくよろづに―・き人なりけるが」〈愚管抄・四〉
[派生]きわどさ[名]
[類語](1)物騒・不穏・険悪・危険・危難・危機・危殆きたい・危地・虎口ここう・ピンチ・剣呑けんのん・危ない・険しい・やばい・きな臭い・呉越同舟・一触即発・風前のともしび・薄氷をふむ・風雲急を告げる・えんやらやっと・やっとのことで・どうにかこうにか・どうにか・やっと・ようやく・何とか・かろうじて・からくも・危うく・すんでのところ・間一髪・危なく・すんでのこと・すんでに・あわや・九死に一生を得る・すれすれ・ようよう・ようやっと・どうかこうか・かつがつ・どうやらこうやら・曲がりなりにも・まあ・まあまあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・そこそこ・それなり・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・満更まんざらでもない・まだしも・まだ・未いまだし・未いまだ・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ・最早もはや・畢竟ひっきょう・結局・やはり・所詮・どの道・いずれにしても・結句・遂に・とどのつまり・詰まるところ・帰するところ・詮ずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分なにぶんにも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・とにもかくにも・それはともあれ・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ・遅ればせ・思い通り・やっとこさ・やっとこせ・やっとこ・からがら・命からがら・心ならず・一杯一杯・精一杯・たかだか・せめて・せめても・首の皮一枚・ぎりぎり・ほうほうの体てい・滑り込み・漕ぎ着ける・冷や汗をかく・危機一髪・サバイバル・虎口を脱する・やれやれ・命冥加・一髪・一髪千鈞せんきんを引く・とりあえず・ひとまず・間に合わせる・何はさておき・何はともあれ・差し当たり・まんまと/(2)淫ら・みだりがわしい・卑猥ひわい・淫猥いんわい・猥褻わいせつ・いやらしい・淫靡いんび・淫乱・いかがわしい・エロチック・エッチ・官能的・肉感的・扇情的・性的・あだっぽい・色気・なまめかしい・色っぽい・あだ・色香・艶つやっぽい・あでやか・濃艶・妖艶・あで姿・セクシー・チャーミング・コケットリー・コケティッシュ・エロ・セクシュアル・不身持ち・不品行・ふしだら・不行状・不行跡・淫蕩・好き者しゃ・好き者もの・色好み・色情狂・色気違い・自堕落・エロい・好色・多淫・放蕩・遊蕩・邪淫・荒淫・姦淫かんいん・淫奔いんぽん・漁色・酒色・すけこまし・ジゴロ・尻軽・淫婦・女たらし・女狂い

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精選版 日本国語大辞典 「際疾い」の意味・読み・例文・類語

きわ‐ど・いきは‥【際疾】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]きはど・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ① はなはだしい。極端である。苛酷である。
    1. [初出の実例]「この頼長の公、日本第一大学生、和漢の才に富みて、腹悪しく、よろづにきはどき人なりけるが」(出典:愚管抄(1220)四)
  3. ② もう少し事態が進んだら危険である。または、具合が悪くなるというすれすれのさまである。
    1. [初出の実例]「これサこれサおめへたちゃアあきれるヨ、きはどい所で茶番をすらア」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)二)
    2. 「按摩(あんま)なら真逆様(まっさかさま)に落つる所を、際どく右へ切れて」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一)
  4. ③ もう少しで卑猥(ひわい)、下品になりそうな、限度ぎりぎりのさまである。
    1. [初出の実例]「特に濃厚な男女の関係を描き、きはどい処の描写も敢へて避けない点や」(出典:春城随筆(1926)〈市島春城〉雅俗相半録)
  5. ④ 年がおしせまるさま。
    1. [初出の実例]「十二月三十日といふきはどき日の夕方となりて」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)

際疾いの派生語

きわど‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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