デジタル大辞泉 「際疾い」の意味・読み・例文・類語 きわ‐ど・い〔きは‐〕【際▽疾い】 [形][文]きはど・し[ク]1 悪い事態になりそうな、危険な状態である。また、事態が不安定で、すれすれの状態である。「―・いところで助かる」「質問を―・くかわす」「―・い判断」2 もう少しで卑猥ひわいになりかねない。「―・い話」3 はなはだしい。また、過酷である。「和漢の才にとみて、腹あしくよろづに―・き人なりけるが」〈愚管抄・四〉[派生]きわどさ[名][類語](1)物騒・不穏・険悪・危険・危難・危機・危殆きたい・危地・虎口ここう・ピンチ・剣呑けんのん・危ない・険しい・やばい・きな臭い・呉越同舟・一触即発・風前のともしび・薄氷をふむ・風雲急を告げる/(2)淫ら・みだりがわしい・卑猥ひわい・淫猥いんわい・猥褻わいせつ・いやらしい・淫靡いんび・淫乱・いかがわしい・エロチック・エッチ・官能的・肉感的・扇情的・性的・あだっぽい・色気・なまめかしい・色っぽい・あだ・色香・艶つやっぽい・あでやか・濃艶・妖艶・あで姿・セクシー・チャーミング・コケットリー・コケティッシュ・エロ・セクシュアル・不身持ち・不品行・ふしだら・不行状・不行跡・淫蕩・好き者しゃ・好き者もの・色好み・色情狂・色気違い・自堕落・エロい・好色・多淫・放蕩・遊蕩・邪淫・荒淫・姦淫かんいん・淫奔いんぽん・漁色・酒色・すけこまし・ジゴロ・尻軽・淫婦・女たらし・女狂い 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「際疾い」の意味・読み・例文・類語 きわ‐ど・いきは‥【際疾】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]きはど・し 〘 形容詞ク活用 〙① はなはだしい。極端である。苛酷である。[初出の実例]「この頼長の公、日本第一大学生、和漢の才に富みて、腹悪しく、よろづにきはどき人なりけるが」(出典:愚管抄(1220)四)② もう少し事態が進んだら危険である。または、具合が悪くなるというすれすれのさまである。[初出の実例]「これサこれサおめへたちゃアあきれるヨ、きはどい所で茶番をすらア」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)二)「按摩(あんま)なら真逆様(まっさかさま)に落つる所を、際どく右へ切れて」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一)③ もう少しで卑猥(ひわい)、下品になりそうな、限度ぎりぎりのさまである。[初出の実例]「特に濃厚な男女の関係を描き、きはどい処の描写も敢へて避けない点や」(出典:春城随筆(1926)〈市島春城〉雅俗相半録)④ 年がおしせまるさま。[初出の実例]「十二月三十日といふきはどき日の夕方となりて」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)際疾いの派生語きわど‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by