胸焼け(読み)ムネヤケ

デジタル大辞泉 「胸焼け」の意味・読み・例文・類語

むね‐やけ【胸焼け/胸×灼け】

胃から突き上げてくる、焼けつくような感じ疼痛とうつうに似た感覚嘈囃そうそう。むなやけ。
[類語]もたれるむかつくむかむか胸が焼ける吐き気気持ち悪いむかっとえずく戻す上げる吐く吐き出す反吐へど嘔吐吐瀉としゃげろつわり悪阻おそ二日酔い悪酔い込み上げるべろんべろんぐでんぐでん

むな‐やけ【胸焼け】

むねやけ」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「胸焼け」の意味・読み・例文・類語

むね‐やけ【胸焼・胸灼】

  1. 〘 名詞 〙 胃からつきあげてくる、焼けつくような、あるいは痙攣(けいれん)性の痛みに似た感覚。胃酸過多症状一つで、胃潰蕩や胃炎の症状としておこる。むなやけ。
    1. [初出の実例]「ときどき嘔吐をもよおすことがある。胸焼けがひどい」(出典:越前竹人形(1963)〈水上勉〉一二)

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改訂新版 世界大百科事典 「胸焼け」の意味・わかりやすい解説

胸焼け (むねやけ)
pyrosis
heartburn

前胸部,胸骨下部に感じられる焼けるような感じを胸焼けという。胃液十二指腸液の食道逆流による食道粘膜への刺激,食道下部の内圧亢進による拡張あるいは逆蠕動(ぜんどう)などに原因が求められている。過酸症に多いが,正酸,低酸でもしばしば認められる。逆流性食道炎,食道裂口ヘルニア,食道潰瘍胃十二指腸潰瘍急性胃炎幽門狭窄などの疾患のある場合にひき起こされることが多い。治療には制酸剤,粘膜保護剤が用いられる。
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百科事典マイペディア 「胸焼け」の意味・わかりやすい解説

胸焼け【むねやけ】

胃部の不快感。胸骨の裏の部分が,熱くなるような,つまるような感覚。胃酸過多のものに多いとされているが,無酸症の場合にも認められる。食道や胃,十二指腸などの器質的疾患で起こるほか,空気嚥下(えんげ)症,タバコや酒,刺激物や甘味,脂っこいものの過食によっても起こる。
→関連項目逆流性食道炎

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栄養・生化学辞典 「胸焼け」の解説

胸焼け

 胸の下部が焼けるような感じになること.胃酸の逆流や胃の運動の異常によって起こるとされる.

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