ちょろちょろ(読み)チョロチョロ

デジタル大辞泉 「ちょろちょろ」の意味・読み・例文・類語

ちょろ‐ちょろ

[副](スル)
水が少しずつ流れ出ているさま。「清水ちょろちょろ(と)わき出る」
火が弱く燃えているさま。「残り火がちょろちょろ(と)燃える」
小さなものが動き回るさま。「子供ちょろちょろして落ち着けない」
[類語]ちょろりちょびちょびちょぼちょぼちびちびちびりちびりぽつぽつはらりたらりほろり小出しぼとぼとぼたぼたぽたぽたほろほろぽろぽろぽとぽとぼろぼろたらたらだらだらはらはらぱらぱらばらばらぽろりほたほたぽつりぽつりぽつりぽつんぱらりぽたりどくどくとくとくしたたりだくだくぽとり滴る滴り落ちる垂らす垂れるこぼれるほとばしるあふれる

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精選版 日本国語大辞典 「ちょろちょろ」の意味・読み・例文・類語

ちょろ‐ちょろ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 少量の液体の流れるさまを表わす語。
※虎寛本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「さあさあ、早うつげ。心得ました。どぶどぶ、ちょろちょろ。ハヤ御座らぬ」
② 小さなものが動きまわるさまを表わす語。うろちょろ。
※虎明本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初)「こさかづきをもって、ちょろちょろと、七八へんも、十返ばかりもまはさふか」
③ 小さな炎のわずかにあがっているさまを表わす語。ちろちろ。
四河入海(17C前)二五「山のちょろちょろと細く焼は、可悲者ぞ」
④ 小刻みに揺れたり、動いたりするさまを表わす語。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石〉須永の話「帽子の縁が水に浸って〈略〉船の勢に逆らふ度に、可憐な波をちょろちょろ起した」
⑤ 軽い気持で事を行なうさまを表わす語。簡単に。思わず。間に合わせに。
洒落本・水月ものはなし(1758)上「穴を知れば粋になられると、穴ばかり探して、知ったが病で、ちょろちょろと口ばしり」

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