ほたほた(読み)ホタホタ

デジタル大辞泉 「ほたほた」の意味・読み・例文・類語

ほた‐ほた

[副]
機嫌よくうれしそうなさま。
母親は―として茶を進めながら」〈一葉十三夜
しずくや花などが続いて落ちるさま。
「―としずくがたれるのを」〈中勘助銀の匙
[類語]ぼたぼたぽたぽたほろほろぽろぽろぽとぽとぼろぼろぼとぼとたらたらだらだらはらはらぽつぽつぱらぱらばらばらぽろりぽつりぽつりぽつりぽつんはらりぱらりほろりぽたりどくどくたらりちょろちょろちょろりとくとくしたたりだくだくぽとり滴る滴り落ちる垂らす垂れるこぼれるほとばしるあふれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ほたほた」の意味・読み・例文・類語

ほた‐ほた

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 機嫌よく、いかにもうれしそうなさま、また、にこにこしながら愛敬をふりまくさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)六「うれしいことをもほたほたとよろこばず」
② ふざけたり、じゃれついたりするさまを表わす語。→ほたえる
和訓栞(1777‐1862)「ほたゆ 俗語なり〈略〉またほたほたともいへり」
③ =ぼたぼた
四河入海(17C前)一二「よいにふりたる雪が、あした日が出でてあれば、松よりほたほたと落程に」
④ 布など軽いものが風にあおられてたてる音などを表わす語。
史記抄(1477)三「老僧比丘尼のこけたか〈略〉つひのはたをほたほたと敲て」
⑤ =ほとほと
王城の護衛者(1965)〈司馬遼太郎〉「やがて中川宮屋敷にいくと、ほたほたと門をたたいた」

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