ばれる(読み)バレル

デジタル大辞泉 「ばれる」の意味・読み・例文・類語

ば・れる

[動ラ下一]
秘密や隠し事などが露見する。発覚する。「うそが―・れる」「正体が―・れる」
釣り針にかかった魚が途中で逃げる。「水面近くで―・れる」
相談などが、まとまらずに破れる。
「相談ガ―・レル」〈和英語林集成
身請けの―・れたる女郎を賦すと見えたり」〈洒・蕩子筌枉解〉
卑猥ひわいな話をする。下品なことを言う。
「わざと―・れたる詞付き」〈浄・鎌田兵衛〉
[類語](1露見発覚露呈表立つ現れる足が付く馬脚をあらわす尻尾を出す尻が割れるめっきが剝げるぼろを出す化けの皮をあらわす化けの皮を剝がす地金を出す漏洩ろうえい漏れる漏洩ろうせつ筒抜け・漏れ出る・漏らす漏出リークばらす暴露暴くすっぱ抜くさらけ出す・暴き出す・暴き立てる白日の下に晒す発表公表披露公開露出裸出丸出しむき出しあらわあからさま露骨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばれる」の意味・読み・例文・類語

ば・れる

〘自ラ下一〙 ば・る 〘自ラ下二〙
① 破れてまとまらなくなる。交渉などが破談になる。
洒落本・蕩子筌枉解(1770)雑詩「みうけのばれたる女郎を賦すとみへたり」
② しくじる。失敗する。また、カルタ賭博で手札が定限以上となって負ける。
浄瑠璃・軍法富士見西行(1745)二「其四虫を爰へ出すと、内儀の入れて置た蟻切共に、五々五どもがはれさする」
③ 秘密・悪事・陰謀などが発覚する。隠していたことがおもてざたになる。
※雑俳・篗纑輪(1707)四「墨ぬりの紋が顕(バ)れたる横しぶき」
※道(1962)〈庄野潤三〉六「奥さんに隠して来るのですから、どんなことでばれないとも限らず」
④ あからさまな態度をとる。恥じらいのないことをする。
※評判記・色道大鏡(1678)一「ばるる ばれたるなどといふは、互に忍ぶ恋の色おもくなりて、外の見聞をもはぢず、人めをもはばからぬ貌(かたち)なり」
⑤ 雨などが降る。
歌舞伎白縫譚(1853)三幕「どうか晩には〈略〉ばれにゃあいいなう」
⑥ (川柳点の末番を「ばれ」といい、それらの句がしもがかりの句であるところから) しもがかる。みだらな話をする。
※浄瑠璃・鎌田兵衛名所盃(1711頃)名所屏風「ほんに寝所で無常が起こる、きっと番して飲まさぬとわざとばれたる詞付」
芝居などが終演となる。はねる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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