アルメニア(英語表記)Armenia

翻訳|Armenia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルメニア
Armenia

正式名称 アルメニア共和国 Hayastani Hanrapetut'yun (アルメニア語) 。
面積 2万9743km2
人口 310万(2011推計)。
首都 エレバン

ザカフカジエ (後カフカス地方) 南部の国。北はジョージア(グルジア),東はアゼルバイジャン,南はイラン,西はトルコと国境を接する。国土の 90%以上が標高 1000m以上の高地にあり,地形は北の小カフカス山脈と南のアルメニア高原に大別される。大きな平地は南西部,アラガツ山南麓に広がるアララト平野にみられるにすぎない。気候は大陸性で,山地斜面を除いて乾燥しているが,地域差が著しい。平均気温は1月平地・山麓部-5℃,山地-12℃,7月平地 25℃。ステップ,半砂漠地帯に属し,灌漑農業が発達している。住民の 90%以上がアルメニア人で,ほかにアゼルバイジャン人,クルド人,ロシア人などが住む。公用語はアルメニア語。紀元前より文明の発展したアルメニアは,14世紀にその独立を失い,以後他民族の占領・支配下に入ったが,1920年旧ロシア領内にあった地域が独立し,アルメニア=ソビエト社会主義共和国を形成。 1936年ソ連の構成共和国となった。 1990年現国名に改称。 1991年9月独立し,独立国家共同体 CISに加盟。 1992年3月国際連合加盟。独立後はナゴルノカラバフ自治州 (アルメニア人が大部分) の帰属をめぐってアゼルバイジャンとの武力紛争が続いている (→ナゴルノカラバフ問題 ) 。農業部門ではブドウをはじめとする果樹栽培が盛んで,高山草地ではヒツジの放牧が行なわれる。鉱工業では銅,モリブデンの採掘・加工,豊富な水力を利用した発電によるアルミニウム製造,化学 (硫酸,カーバイド,合成ゴム,肥料) ,電気機械,繊維,皮革・製靴,食品 (ブランデー,果実・野菜缶詰) などの工業が発達し,エレバン,キロバカン,アラベルジなどに立地している。主要交通機関は鉄道で,トルコとも連絡している。

アルメニア
Armenia

コロンビア中西部,キンディオ州の州都。首都ボゴタの西約 180km,アンデスの中部山脈西斜面に位置し,標高約 1460m。 1889年建設。コーヒー栽培を中心とした肥沃な農業地帯の中心地で,コーヒーのほか,トウモロコシ,豆類,サトウキビ,バナナなどを集散,加工する。近くで石炭を産する。キンディオ大学 (1960) 所在地。同国太平洋岸と内陸部にある首都を結ぶ交通の要地で,太平洋岸の主要港ブエナベントゥラから市まで鉄道が通じ,市でアンデス越えのキンディオ峠を経てボゴタ方面へ通じる幹線道路に接続する。人口 22万 303 (1995推計) 。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アルメニア

カフカス山脈南側の内陸国。4世紀に世界で初めてキリスト教国教とした。トルコやロシアの支配が続き、迫害を逃れるため、国民の多くが世界各地へ移民した。91年に旧ソ連から独立を果たした今も、約1千万人のアルメニア民族の7割は、祖国の外で暮らしている。

(2010-01-06 朝日新聞 朝刊 1外報)

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世界大百科事典 第2版の解説

アルメニア【Armeniya】

ヨーロッパ南東部,ザカフカスのアルメニア共和国と,トルコ東部のアルメニア高原を中心とする地域の歴史的な呼称。アルメニア人は自らをハイ(複数はハイク)といい,この地域をハイアスタンまたはアイアスタンと呼ぶ。かつて彼らが主要な住民として生活していた地域の範囲は,現在よりはるかに広く,そのため古くは,北は現在のグルジア,東はアゼルバイジャンを経てカスピ海沿岸まで,南はメソポタミアの低地,西は小アジアの東半を占めるカッパドキアまでという広い地域をアルメニアと称したこともあった。

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大辞林 第三版の解説

アルメニア【Armenia】

西アジア、カフカス山脈の南部に位置する内陸国。共和制。西はトルコと国境を接する。綿花・ブドウ・コニャックなどを産する。1991年12月ソビエト連邦の解体により独立。住民はアルメニア人。首都エレバン。面積3万平方キロメートル。人口300万( 2005)。正称、アルメニア共和国。

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精選版 日本国語大辞典の解説

アルメニア

(Armenia) 小アジアとカスピ海との間の地域名。東西交通の要地のため、ペルシア、ローマ、トルコなどの支配を受ける。一九世紀に南カフカズはロシアに併合。一九三六年ソ連邦構成共和国の一つとしてアルメニア社会主義共和国が成立。九一年末、ソ連邦の崩壊に伴い独立、アルメニア共和国となる。首都エレバン。

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