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クスクス くすくすcuscus

翻訳|cuscus

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クスクス(動物)
くすくす
cuscus

哺乳(ほにゅう)綱有袋目クスクス科クスクス属に含まれる動物の総称。カスカス、ユビムスビともいう。この属Phalangerの仲間はオーストラリア北部のヨーク岬半島、モルッカ諸島、ソロモン諸島、チモール島、ニューギニア島、スラウェシ(セレベス)島などに分布する。普通、ハイイロクスクスP. orientalisなど7種に分類される。頭胴長27~65センチメートル、尾長24~48センチメートルで、雌よりも雄のほうが大きい。頭は丸くて小さく、目が大きい。耳は短く、ほとんど毛に隠れている。尾の先端は裸出し、枝などに巻き付けることができる。雌の腹部には育児嚢(のう)があり前方に開口し、内部に4個の乳頭がある。前足の指はほとんど同じ大きさで、つめが長い。後ろ足の第1指はつめがなく、ほかの指に対向して枝などを握るのに適し、第2、第3指は結合する。毛は密な絹毛状で、体色は種によって変化が多く、灰色、黒色のものから、黒・黄・白の不規則な斑紋(はんもん)のあるものなどがいる。樹上生で、森林や低木林地に単独で生活している。夜行性で、おもに木の葉や実、果実を食べるが、小鳥の卵、小形の哺乳類、昆虫類も食べる。妊娠期間13日で、1~3頭の子を産むが育つのは1頭と思われる。子は育児嚢内で育てられる。11年間飼育された記録がある。肉は美味で原住民に好まれる。[中里竜二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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