嘲笑う(読み)アザワラウ

デジタル大辞泉 「嘲笑う」の意味・読み・例文・類語

あざ‐わら・う〔‐わらふ〕【嘲笑う】

[動ワ五(ハ四)]
人をばかにして笑う。せせら笑う。あざけり笑う。嘲笑ちょうしょうする。「人の失敗を―・う」
大声で笑う。
「翁二人見かはして―・ふ」〈大鏡・序〉
[類語]笑う薄笑うせせら笑う笑い飛ばす鼻で笑う一笑に付す嘲笑失笑冷笑微笑む笑む笑い崩れる笑いける笑い転げる笑いさざめく吹き出すほくそ笑むにこつくにたつくにやつく若気にやけやに下がる相好を崩す腹の皮をよじ腹の皮を腹を抱える御中おなかを抱えるおとがいを解く目を細めるにやにやにんまりにやりほくそ笑むにこにこにっこりにこりにこやかにたにたにたりくすくすくすりくつくつ莞爾かんじくっくっとうふふえへらえへらえへへいひひあははにかっとからから薄笑い忍び笑い盗み笑い嗤笑ししょう

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精選版 日本国語大辞典 「嘲笑う」の意味・読み・例文・類語

あざ‐わら・う‥わらふ【嘲笑】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
    1. 声をたてて笑う。大笑いする。高笑いする。また、あきれ笑う。人もなげに笑うさまなどにいう。
      1. [初出の実例]「物部弓削守屋大連、听然而咲(アザワラヒ)て曰はく『中猟箭之雀(ししやおへるすすめ)の如し』といふ」(出典:日本書紀(720)敏達一四年八月(前田本訓))
      2. 「翁二人見かはしてあざわらふ」(出典:大鏡(12C前)一)
    2. あざけって笑う。せせら笑う。軽蔑する気持をこめて笑うさまなどにいう。
      1. [初出の実例]「是の時に、天孫其の子等(みこたち)を見(みそなは)して、嘲(アザワラ)ひて曰(のたま)はく『妍哉(あなにえや)、吾が皇子(みこたち)は聞喜而生(ききよくもあれませ)るかな』とのたまふ」(出典:日本書紀(720)神代下(水戸本訓))
      2. 「三歳の小児もしってゐると冷笑(アザワラッ)て嘲(あざける)であろ」(出典:談義本・教訓続下手談義(1753)五)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 「笑う」動作が抽象化して ) 人や物などを、悪く言う。軽蔑する。
    1. [初出の実例]「女郎かいけいせい買をあざ笑ひ」(出典:雑俳・柳多留‐一一(1776))

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