ノイマン(Václav Neumann)(読み)のいまん(英語表記)Václav Neumann

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ノイマン(Václav Neumann)
のいまん
Václav Neumann
(1920―1995)

チェコスロバキア指揮者。生地プラハの音楽院を出て、チェコ・フィルハーモニーのビオラ奏者となる。1948年同楽団を指揮、指揮者としてデビューした。チェコ各地で活動ののち、64年ライプツィヒ歌劇場音楽監督ならびにゲバントハウス管弦楽団常任指揮者となった。68年チェコ・フィル首席指揮者となり、翌69年(昭和44)同楽団の日本演奏旅行に同行して初来日。端正な造型を重んじ、明快な表現のなか詩情を漂わせ、滋味にあふれた演奏を身上とする。チェコの音楽のほかマーラーを得意にしていた。

[岩井宏之]

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