デジタル大辞泉
「バッファロー」の意味・読み・例文・類語
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バッファロー
Buffalo
アメリカ合衆国,ニューヨーク州北西部の商工業・交通都市で,同州第2の大都市。エリー湖の東端,ナイアガラ川への出口に近い港で,セントローレンス水路に通じている。最初に入植したヨーロッパ人はフランス人狩猟者とイエズス会派宣教師であったが,アメリカ独立戦争前はナイアガラ砦などがある軍事的集落であった。1797年付近一帯がオランダ土地会社の所有となり,町が建設され,ニューアムステルダムと命名。1825年エリー運河が完成し,西部開拓の進行に伴い,東部から西部への交通の要地として商業が発達。南北戦争後は,商業ルートと市場を求めて鉄道が集中し,19世紀末のナイアガラ瀑布の水力発電の開発とともに,工業が発展した。工業の中心は製粉と製鉄で,そのほかゴム,航空機,化学,電気器具などがあり,業種の多いのが特色。港は年間 2000万tの荷扱いがあり,国内でも最大の内陸港。原子力,宇宙飛行関係の研究の一中心をなし,1846年創立のニューヨーク州立大学バッファロー校など各種の大学がある。ナイアガラ瀑布入口の観光都市でもあり,オールブライト=ノックス・アート・ギャラリー,歴史博物館などがある。人口 26万1310(2010)。
バッファロー
BUFFALO INC.
パーソナルコンピュータ周辺機器の総合メーカー。1975年に個人創業した音響機器専業メーカーを 1978年改組し,メルコとして設立。当初は真空管アンプやレコードプレーヤなどオーディオ部門を手がけていたが,1981年以降コンピュータ事業に参入。2003年持株会社体制に移行,メルコホールディングスの子会社となり,現社名に変更した。社名はトップクラスのシェアを誇ったプリンタバッファの商品名に由来する。各種メモリ,ストレージ,ネットワーク機器,映像・音響機器,サプライ製品など幅広く手がける。
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バッファロー
buffalo
偶蹄目ウシ科の動物のうち,とくにスイギュウ類をさす英名。アジアスイギュウAsian water buffaloと,アフリカスイギュウAfrican buffaloに対して用いられるが,アメリカバイソンの俗称ともされる。これはカナダへ入植したフランス系の人々がバイソンをル・バッフle bœuf(ウシの意)と呼んだものが,英語でバッフルbuffle,バッフェロbuffeloと変化し,最後にバッファローとなったものである。
→スイギュウ →バイソン
執筆者:今泉 忠明
バッファロー
Buffalo
アメリカ合衆国ニューヨーク州西部の工業都市。人口27万9745(2005)。エリー湖北東岸に位置し,五大湖地方の重要な港の一つ。周辺地域の穀物の集散地で,穀物倉庫や製粉工場が多い。ナイアガラ滝の水力電気を利用して,化学,電気製品,鉄鋼,機械,造船,自動車,食品加工などの工業が発達している。1803年に集落が建設され,25年エリー運河の開通によって発展した。ニューヨーク州立大学バッファロー校の所在地。
執筆者:菅野 峰明
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百科事典マイペディア
「バッファロー」の意味・わかりやすい解説
バッファロー
米国,ニューヨーク州西部,エリー湖岸の港湾都市,工業都市。ナイアガラ川に臨む。1825年のエリー運河の開通以降発展。農畜産物,石炭,鉄鉱石,機械などの中継港として重要。全米屈指の規模をもつ製粉業のほか,ナイアガラ滝の水力発電を利用した鉄鋼,化学,機械などの重工業も発達。1803年オランダ人が創設。26万1310人(2010)。
→関連項目ニューヨーク[州]
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バッファロー
正式社名「株式会社バッファロー」。英文社名「BUFFALO CO., LTD.」。小売業。昭和58年(1983)「バッファローオートパーツ株式会社」設立。平成15年(2003)現在の社名に変更。本社は埼玉県川口市並木。カー用品販売会社。オートバックスセブンのフランチャイジー。埼玉県中心に店舗展開。自社ブランド商品も手がける。JASDAQ上場。証券コード3352。
出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報
バッファロー
北海道で生産されるブドウ。アメリカ原産。黒色で粒の大きさは中程度。糖度が高く濃厚な味わい。1966年に北海道優良品種となる。
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世界大百科事典(旧版)内のバッファローの言及
【バイソン】より
…野生での寿命は20年くらいだが,飼育下では約40年の記録がある。 なお,アメリカではアメリカバイソンを[バッファロー]buffaloと呼ぶことがあるが,バッファローは元来スイギュウを指す英語であるから適切ではない。【今泉 忠明】 農耕をも行っていたとはいえ,シャイアン,アラパホなどの平原インディアンにとって,かつて大平原に大群をなして存在したアメリカバイソンは,食肉,衣服,寝具,テント,ボートなど,衣食住すべての供給源であった。…
※「バッファロー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」