パーラー(英語表記)Parler, Heinrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パーラー
Parler, Heinrich

ドイツの建築家。 14世紀後半,ケルン,プラハレーゲンスブルクフライブルクなどで聖堂建築に従事,南ドイツ地方におけるハレンキルヘの最初期に属するシュベービッシュ・グミュント聖堂 (1351) を手がけるなど,後期ゴシック様式を発展させた。

パーラー
parlour

建築用語。古くは宮殿などの客殿を意味したが,のちに応接室談話室をさし,今日では売店あるいは軽飲食店などもいう。

パーラー
Parler, Peter

[生]1330. シュベビッシュ,グミュント
[没]1399.7.13. プラハ
ドイツの建築家,彫刻家。 H.パーラーの息子。 1353年皇帝カルル4世に招かれ,プラハ大聖堂の建築およびその祭壇造営を担当。また,プラハの他の聖堂の彫刻,カルル橋の構築とその人像彫刻などの制作に従事,後期ゴシック様式を発展させた。

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世界大百科事典 第2版の解説

パーラー【parlo(u)r】

談話室,客間,軽食喫茶室。〈話す〉を意味するフランス語parlerと同根の語。本来は修道院のなかにあって修道士が部外者と面談する面会室を意味した。14世紀以降徐々に,議会場や大規模な邸宅で議場ないし広間から区別された,小人数用の小部屋,談話室,特別室,またさらに,こぢんまりとした食事室をもさすようになった。とくに,18世紀以降のイギリスの都市住宅では客間がパーラーとよばれ,重要視された。19世紀にはパーラー付きの住宅がイギリス都市部の労働者階級にも普及し,その動向は第1次大戦後の同国の住宅政策にも反映した。

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大辞林 第三版の解説

パーラー【parlor】

洋菓子・果物・アイス-クリームなどを主にした軽食堂。 「フルーツ--」
洋風の客室。 「僕を突当りの-に連れ込んだ/あめりか物語 荷風

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精選版 日本国語大辞典の解説

パーラー

〘名〙 (parlor)
① 西洋風の邸宅の客間。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉三「客堂(パーラー)の地板(フローア)に置きしを、そのまま忘れたり」
② 手軽な飲食物、特に洋菓子を主体とした洋風の軽飲食店。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉銀座繁昌記「千疋屋は水菓子では東京一で此の家のパーラでアレキサンドリヤのムスカットを賞翫しなければ」

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世界大百科事典内のパーラーの言及

【応接間】より

…日本近代の和洋折衷様式の住宅に用いられる接客室で,いす式の起居様式を用い,外観や室内意匠には洋風の様式をとり入れ,客用の玄関の近くに設けられるのが,一般的な特徴である。応接間の主な使用目的は,日常の事務的な来客や友人の応対であり,応接間が主人の書斎を兼ねることもある。それに対して,より親しい親類や近隣の人々は茶の間で応対され,またより改まった来客の機会や,葬式等の儀式には畳敷きの客間が使用される。応接間を持つ間取り形式や,応接間あるいは応接という室名は,明治30年代に大都市の中流住宅に出現した。…

【応接間】より

…むしろ,江戸時代の中級武士の住宅のなかに,客用の玄関の近くに接客用の小室や家長の書斎を設けた間取りがあり,〈応待〉という室名を持つ例も見られる。応接間はこのような日本在来の居住習慣が基礎になり,それに欧米の中流住宅で19世紀に普及したパーラーparlour,ドローイングルームdrawing‐roomのような来客用の部屋の家具様式が影響して生まれたものと考えられる。【大河 直躬】。…

※「パーラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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