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ルブラン Leblanc, Maurice

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルブラン
Leblanc, Maurice

[生]1864.12.11. ルーアン
[没]1941.11.6. ペルピニャン
フランスの推理小説作家。 1892年から『ジル・ブラス』誌に風俗小説を発表,のち推理小説に転じ,怪盗アルセーヌ・ルパン主人公にした一連の傑作を発表して世界的な人気を得た。『怪盗紳士アルセーヌ・ルパン』 Arsène Lupin,gentleman cambrioleur (1907) 以下,『813』 (10) ,『水晶の栓』 Le Bouchon de Cristal (12) など。

ルブラン
Lebrun, Charles-François, Duc de Plaisance

[生]1739.3.19. ノルマンディー,サンソーブールランドラン
[没]1824.6.16. セーヌエオアーズ,サンメーム
フランスの政治家。 1789年全国三部会の代議員。恐怖政治期に投獄されたが,五百人会に入り,ブリュメール十八日のクーデターを支持。 99~1804年第三統領。 04~14年帝政下の財政総監。 10年オランダ王ルイ・ボナパルトの譲位後,11~13年総督。

ルブラン
Lebrun, Pierre-Antoine

[生]1785.12.29. パリ
[没]1873.5.27. パリ
フランスの劇作家,詩人。悲劇『メアリー・スチュアート』 Marie Stuart (1820) ,『アンダルシアのシッド』 Le Cid d'Andalousie (25) はロマン主義演劇の先駆となった。ほかに『ナポレオン軍に捧げるオード』 Ode à la Grande Armée (05) 。

ルブラン
Lebrun, Albert

[生]1871.8.29. メルシールオー
[没]1950.3.6. パリ
フランスの政治家。第三共和政第14代,かつ最後の大統領(在任 1932~40)。第2次世界大戦が開戦した 1939年,国内の政治対立やドイツの軍事的脅威のなかでフランスの統一を保とうと努めたが,有効な指導力を発揮できなかった。ナンシーの国立高等中学校(リセ),エコール・ポリテクニクエコール・ナシオナル・シュペリュール・デ・ミーヌ(国立高等鉱業学校)で教育を受けた鉱山技師だった。1900年ロレーヌの下院議員に選出され,1920年上院議員,1931年上院議長となった。この間,1911~13年,1913~14年植民地大臣,1913年戦争大臣などを歴任。穏健保守派のルブランは 1932年5月,全派閥に受け入れられる妥協的選択をおもな理由に,共和国大統領に選出された。調停役として,また国家統一の象徴として,左右どちらの政権にもうまく順応し,閣僚の任命や政策に政治的影響力を行使することはほとんどなかった。1939年4月大統領に再選。第2次世界大戦の初期にドイツがフランスに侵攻すると,亡命政権を率いることを望んだが,1940年6月の閣議決定をまとめてドイツと休戦条約を結んだ。同 1940年7月には不本意ながらビシーで憲法の改正を承認し,フィリップ・ペタン元帥が国家主席として政権を引き継いだ(→ビシー政府)。グルノーブル近郊のビジルに隠居後,1943~44年にドイツ軍によってチロルのイッターに抑留された。連合軍によってフランスが解放されると,シャルル・アンドレ・ジョゼフ・マリ・ドゴール将軍を暫定政府の首長と認めて政界から引退。自伝 "Témoignage"(1945)のなかで,この混乱の時代の出来事を解明しようと試みている。

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デジタル大辞泉の解説

ル‐ブラン(Charles Le Brun)

[1619~1690]フランスの画家装飾家。ルイ14世の首席宮廷画家。美術行政全般を支配し、ベルサイユ宮殿の装飾などを主宰、絵画・装飾において華麗な様式を創出した。

ルブラン(Maurice Leblanc)

[1864~1941]フランスの推理小説家。怪盗ルパンを主人公とする一連の作品で知られる。作「水晶」「奇巌城(きがんじょう)」「813」など。

ルブラン(Nicolas Leblanc)

[1742~1806]フランスの化学者。ルブラン法を発明して、ソーダ工業を創始した。

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百科事典マイペディアの解説

ルブラン

フランスの推理作家。初め心理小説を書いたが,怪盗アルセーヌ・ルパンを主人公とする推理小説で成功,《怪盗紳士アルセーヌ・ルパン》(1907年),歴史のからむ《奇巌城》(1909年),時事ニュースに取材した《水晶の栓》(1912年)など一連のルパンものを発表した。

ルブラン

フランスの外科医,化学者。パリで医学と化学を学び,1780年オルレアン公の主治医。アカデミー・デ・シアンスの懸賞募集に応じて1789年食塩から炭酸ナトリウムをつくる工業的製法(ルブラン法)を発明した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ルブラン【Albert Lebrun】

1871‐1950
フランスの政治家。政治歴は地味であったが,1931年上院議長,翌年大統領ポール・ドゥメールが暗殺され後任に選出される。39年5月再選され,ファシズム台頭期から第2次世界大戦に至る危機の時代に大統領の地位にあったが,自己の政治力を発揮するというより状況に従い,40年7月,議会がペタン元帥に立憲上の全権を与えたとき,これに抵抗せず第三共和政の終末に立ち会った。戦後の著書に《証言》がある。【加藤 晴康】

ルブラン【Nicolas Leblanc】

1742‐1806
フランスの化学者。イスダンの生れ。パリで医学と化学を学び,1780年からオルレアン公の主治医となり,かたわら結晶学などの研究を行った。84年ころから人造ソーダの製造に興味をもつようになり,アカデミー・デ・シアンスの懸賞募集に応じて,89年食塩から炭酸ナトリウム(ソーダ)を工業的に製造する〈ルブラン法〉を発明,91年その特許権を取得した。直ちにオルレアン公の資金援助を得て,サン・ドニにソーダ工場を建設したが,93年公の処刑とともに革命政府に没収され,操業は中止された。

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大辞林 第三版の解説

ルブラン【Leblanc】

〔Maurice L.〕 (1864~1941) フランスの推理小説家。「奇巌城」「 813 」「水晶の栓」など、怪盗ルパンもので知られる。
〔Nicolas L.〕 (1742~1806) フランスの化学者。ルブラン法を発明。

ルブラン【Charles Le Brun】

1619~1690) フランスの画家。ルイ一四世治下の美術行政の総監督としてベルサイユ宮の装飾などを指揮した。

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