状(読み)ジョウ

デジタル大辞泉 「状」の意味・読み・例文・類語

じょう〔ジヤウ〕【状】

[名]
1 実際のありさま。すがた・かたちや、なりゆき。「混乱の状をつぶさに報告する」
2 手紙。書状。「貴兄よりの状拝受致しました」
[接尾]名詞に付いて、…のような形である、…に似たようすである、などの意を表す。「釣り鐘状の花」「クリーム状」
[類語]手紙・書簡・書信・書状・書面・紙面・信書・私信・私書・書しょ・一書・手書・親書・手簡・書札しょさつ・尺牘せきとく・書牘しょとく・雁書がんしょ・雁信がんしん・消息・便り・文ふみ・玉章たまずさ・レター・封書・はがき・絵はがき・郵便

じょう【状〔狀〕】[漢字項目]

[音]ジョウ(ジャウ)(呉)
[学習漢字]5年
1 物の形・すがた。「液状・管状・環状・球状・形状・波状」
2 物事の様子。「状況・状態/異状・窮状・行状ぎょうじょう・原状・現状・罪状・実状・情状・性状・敵状・名状・病状」
3 様子や次第を記した文書。「賀状・回状・書状・賞状・訴状・免状・令状・礼状・連判状」
[名のり]かた・のり

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精選版 日本国語大辞典 「状」の意味・読み・例文・類語

じょうジャウ【状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① すがたやかたち。また、実際の様子や事のなりゆき。状況。情勢。
    1. [初出の実例]「右一首山上憶良臣沈痾之時 藤原朝臣八束使二河辺朝臣東人一令レ問二所レ疾之状一」(出典:万葉集(8C後)六・九七八・左注)
    2. 「毫もマルツラバースの所行を非として怨むの状なし」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉七)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐楚策・考烈王〕
  3. ② 事態、状況を記して上申する文書。陳情書。上申書。
    1. [初出の実例]「一門の公卿十人、同心連署の願書をかいて山門へ送る。其状に云(いはく)」(出典:平家物語(13C前)七)
    2. [その他の文献]〔文体明弁‐奏疏〕
  4. ③ 手紙。書状。書翰(しょかん)。
    1. [初出の実例]「生別悲兮 夫復何言 臨レ紙悽断奉レ状不備」(出典:万葉集(8C後)一八・四〇七三・右詞文)
    2. 「彼の女房義貞の状に我が文を書き副へて」(出典:太平記(14C後)一〇)

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普及版 字通 「状」の読み・字形・画数・意味

状
常用漢字 7画

(旧字)
人名用漢字 8画

[字音] ジョウ(ジャウ)
[字訓] ようす・さま

[説文解字]

[字形] 形声
旧字はに作り、爿(しよう)声。爿は版築に用いる板の形。〔説文〕十上に「犬の形なり」とするが、その用義例もなく、信じがたい。また〔伝、妄〕に「犬は動止多、人のを曉(さと)り、人の審(つまび)らかにし易きなり」とするのも、臆測の言である。就・獻(献)・がみな犬牲を用いることから考えると、とは版築(はんちく)のとき、犬牲を用いることを意味するのであろう。版築の際に犬牲を供えて、その規模・状況を定めたものと思われ、現状や将来の予想を意味する語となる。〔左伝、僖二十八年〕「を獻ぜよ」とは、状態の経過について報告を求めることをいう。工事の進の状態より、ものの形状、人の状貌をいい、状を報ずる書を書状という。

[訓義]
1. ようす、ありさま、おもむき。
2. すがた、かたち。
3. のべる、あらわす。
4. かきつけ、ふだ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カタドル・サカユ・カタチ 〔字鏡〕 ツイデ・カタドル・カタチ・カタドレリ・カザリ・サカユ

[語系]
・爿・牆dziangは同声。墓や家に犬牲を用いるを冢・家といい、京門に用いるを就という。はおそらく城壁などの版築の際に用いるのであろう。

[熟語]
状況▶・状元▶・状候▶・状士▶・状詞▶・状式▶・状招▶・状態▶・状頭▶・状貌▶・状文▶
[下接語]
異状・逸状・状・賀状・回状・劾状・姦状・奇状・儀状・窮状・行状・近状・具状・形状・景状・献状・言状・現状・功状・国状・罪状・惨状・事状・辞状・実状・赦状・書状・勝状・賞状・上状・常状・情状・千状・訴状・俗状・治状・牒状・陳状・白状・訃状・物状・文状・別状・褒状・亡状・貌状・無状・名状・容状・令状

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世界大百科事典(旧版)内の状の言及

【奏議】より

…古くは上書といい,漢代では章,奏,表,議などといった。魏・晋時代以後は啓といい,唐・宋時代では表,状,剳(さつ),書などともよばれた。内容は政治の得失を論じるのが多いが,儀式や謝恩や天変地異について述べる場合もある。…

※「状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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