精選版 日本国語大辞典「状」の解説
じょう ジャウ【状】
〘名〙
① すがたやかたち。また、実際の様子や事のなりゆき。状況。情勢。
※万葉(8C後)六・九七八・左注「右一首山上憶良臣沈痾之時 藤原朝臣八束使二河辺朝臣東人一令レ問二所レ疾之状一」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉七「毫もマルツラバースの所行を非として怨むの状なし」 〔戦国策‐楚策・考烈王〕
② 事態、状況を記して上申する文書。陳情書。上申書。
※平家(13C前)七「一門の公卿十人、同心連署の願書をかいて山門へ送る。其状に云(いはく)」 〔文体明弁‐奏疏〕
※万葉(8C後)一八・四〇七三・右詞文「生別悲兮 夫復何言 臨レ紙悽断奉レ状不備」
※太平記(14C後)一〇「彼の女房義貞の状に我が文を書き副へて」
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