上弦(読み)ジョウゲン

デジタル大辞泉 「上弦」の意味・読み・例文・類語

じょう‐げん〔ジヤウ‐〕【上弦】

新月から満月に至る間の半月はんげつ太陽の90度東にあり、月の西半分が輝く。日没時南中し、真夜中に弦を上にして沈む。上弦の月。 秋》下弦
[類語]新月三日月下弦月輪夕月立ち待ち月居待ち月寝待ち月残月有明の月弦月弓張り月半月満月望月明月名月春月朧月寒月

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精選版 日本国語大辞典 「上弦」の意味・読み・例文・類語

じょう‐げんジャウ‥【上弦】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦で七日頃の月。また、その頃。新月のあと、右半円状に見え、西半分が輝いて見える月。新月と次の満月の中間の頃。上(かみ)弓張り。上弓張(かんつゆむはり)。⇔下弦。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「七月上弦旬満時、人間半熱半冷颸」(出典:田氏家集(892頃)上・早秋)
    2. 「鈴鹿上弦の月峯にかかり」(出典:海道記(1223頃)大岳より)

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改訂新版 世界大百科事典 「上弦」の意味・わかりやすい解説

上弦 (じょうげん)
first quarter

月の視黄経が太陽のそれより90°だけ大きくなったとき,またはこれを含む日をいう。このころの月(上弦の月)は,中・低緯度帯では,昼ごろに東天に昇り,夕刻に南中,夜半に沈む。太陽が月面真横から照らすために,月は半円形に見える。これを弓と見ると,月没時には弦の部分が上向きになる。輝面は満月の1/2であるが,明るさは1/12である。なお,〈上弦の月〉は新月から満月までの間に見られる宵の月というほどの意味にも用いられる。
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百科事典マイペディア 「上弦」の意味・わかりやすい解説

上弦【じょうげん】

新月から満月への中間の半月。太陽から90°東に離れ,月の西半円が輝く。日没時に南中,真夜中に西の空に沈むが,この間半月を弓に見立てると弦が上方にくる。下弦の対。
→関連項目半月

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普及版 字通 「上弦」の読み・字形・画数・意味

【上弦】じよう(じやう)げん

ゆみはり月。陰暦八・九日ごろの月。北周王褒〔月を詠じて人に贈る〕詩 上弦は璧の如く 初魄(しよはく)は蛾眉(がび)に似たり

字通「上」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上弦」の意味・わかりやすい解説

上弦
じょうげん
first quarter

新月から満月へいたる間の月。右半分 (西側) が輝いている。月の入りではその弦が上になる。 (→下弦 )  

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