向島(読み)むこうじま

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

向島(東京都、地区名)
むこうじま

東京都墨田区(すみだく)北西部、隅田川(すみだがわ)沿いの地区。東向島とあわせて墨東(ぼくとう)(隅田川の東の意)地区ともいう。また、江岸一帯の総称でもあって、隅田堤とも葛西堤(かさいづつみ)ともいわれ、春花秋月をもって老若男女の行楽地であった。文化(ぶんか)年間(1804~1818)から文人墨客(ぼっかく)の集う所だった向島百花園や、長命寺(ちょうめいじ)、三囲(みめぐり)神社、牛島神社、旧水戸邸跡のある隅田川を挟んだリバーサイドパーク隅田公園などがあり、現在でも七福神めぐりなど都民の絶好の散策地である。また、かつては玉の井、鳩(はと)の街などの私娼(ししょう)街があった。向島は、計画的につくられた本所とは対照的に、自然発生的に発展した所で、現在でも家屋密度が高く、金属玩具(がんぐ)製造、プレス加工業などの中小企業が密集する地域としても特色がある。[菊池万雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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