こ‐あし【幹】
〘名〙
みき。支柱。また、比喩的に
根幹の意にも用いられたか。
※足利本論語抄(16C)
公冶長第五「貞は㕝之幹
(コアシ)也とは天が能く中正にしてあたるべき㕝に中
(あ)て成
二就万物
一なり」
※天草版金句集(1593)「エイユウワ クニノ コアシナリ」
[
補注]「天草版金句集」は「三略」の「英雄者国之幹、庶民者国之本」を
典拠とする例。
み‐き【幹】
※
随筆・
槐記‐享保一一年(1726)正月二八日「身木は少ふときが相応
(ふさわし)かれ、枝も面白かるべし」
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デジタル大辞泉
「幹」の意味・読み・例文・類語
から【▽幹/▽柄】
1 草木のみき・茎。「粟―」「黍―」
2 矢の篦。矢がら。
3 道具の柄。〈和名抄〉
み‐き【幹】
《「身木」の意という》
1 植物の、木質化した茎。高木では主軸となり、枝を出す。
2 物事の中心となる部分。「来年度の幹となる企画」
[類語]樹幹
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幹
みき
樹木において、地上からほぼまっすぐに立つ、太くてじょうぶな茎をいう。幹はその植物体の主軸をなすもので、多くの場合は、種子の幼芽がまっすぐに伸びたものであるが、地下茎からの分枝や根からの不定芽などに由来する場合もある。ヤシ類では側枝はすべて花序となり、花序は早晩脱落するので枝のない樹形ができるが、多くの場合は幹から枝が出て、広がりのある樹冠が形成される。高木は概して1本の幹をもつが、低木には地表面付近からあまり勢いに差がない茎を何本か立てて、幹とよぶべきものをもたないものも多い。
[福田泰二]
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みき【幹】
宮崎の芋焼酎。酒名は、蔵元の娘の名・幹子にちなみ命名。タンクで5年熟成させた古酒。原料はさつま芋、米麹。アルコール度数39%。蔵元の「岩倉酒造場」は明治23年(1890)創業。所在地は西都市大字下三財。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
世界大百科事典内の幹の言及
【茎】より
…シダ植物と顕花植物(両者を合わせて維管束植物という)の体の部分のうち,葉や芽をつける軸状構造の器官である。樹木の幹は主茎が二次肥厚したものでその顕著な例は屋久杉やセコイアの巨木にみられるが,一方シダ植物の根茎のように地中にあって目立たないものもある。先端に花をつける花茎も茎の一種である。…
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