徳山[市](読み)とくやま

百科事典マイペディア 「徳山[市]」の意味・わかりやすい解説

徳山[市]【とくやま】

山口県中南部の旧市。1935年市制。周防灘(すおうなだ)に面する良湾に臨み,徳山藩城下町として発達。山陽本線,新幹線,山陽自動車道が通じる。1904年海軍煉炭所(のちの燃料廠)がおかれてから海陸交通の要地,ソーダ鉄板などの工業都市となり,第2次大戦後,燃料廠跡に製油所などが進出,石油化学コンビナートとして発展。隣接していた旧新南陽市の工場群とともに周南石油化学工業地帯を形成する。工業出荷額全体に占める化学分野の比率は54.8%(1993)にものぼる。大島半島の太華山は瀬戸内海国立公園中の景勝地。中国地方一の規模をもつ徳山動物園があり,西部に湯野温泉がわく。2003年4月,新南陽市,熊毛郡熊毛町,都濃郡鹿野町と合併して周南市となる。339.83km2。10万4658人(2000)。

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