惜しげ(読み)オシゲ

デジタル大辞泉 「惜しげ」の意味・読み・例文・類語

おし‐げ〔をし‐〕【惜しげ】

[名]惜しむ気持ち。「惜しげもなく与える」
[形動ナリ]惜しいと思わせるさま。
「みづらゆひ給へるつらつき、顔のにほひ、さまかへ給はむこと―なり」〈桐壺
[類語]未練がましい名残惜しい惜しいもったいないあたら残念残り惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜後ろ髪後を引く去り難いしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん思い残すたゆたう思い迷う忍びない

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精選版 日本国語大辞典 「惜しげ」の意味・読み・例文・類語

おし‐げをし‥【惜げ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 形容詞「おしい」の語幹に、接尾語「げ」の付いたもの ) 惜しいという気持をおこさせるようす。
    1. [初出の実例]「折りとらばをしげにもあるか桜花いざやどかりてちるまではみん〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春上・六五)

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