名残惜しい(読み)ナゴリオシイ

デジタル大辞泉 「名残惜しい」の意味・読み・例文・類語

なごり‐おし・い〔‐をしい〕【名残惜しい】

[形][文]なごりを・し[シク]別れがつらく、心残りのするさま。「親友との別れはことさら―・い」
[類語]惜しいもったいないあたら残念残り惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

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精選版 日本国語大辞典 「名残惜しい」の意味・読み・例文・類語

なごり‐おし・い‥をしい【名残惜】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]なごりを〘 形容詞シク活用 〙 過ぎ去る物事に心ひかれ、長くとどめたい。また、別離がつらく心残りである。
    1. [初出の実例]「匂ひけん盛りはみねど菊の花名残おしくも思ほゆるかな」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)六)
    2. 「今日はお客と一所ですから、お名残惜(ナゴリヲシ)いけれども」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一)

名残惜しいの派生語

なごりおし‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙

名残惜しいの派生語

なごりおし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

名残惜しいの派生語

なごりおし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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