称する(読み)ショウスル

デジタル大辞泉 「称する」の意味・読み・例文・類語

しょう・する【称する】

[動サ変][文]しょう・す[サ変]
名乗る。名づけて言う。「自ら名人と―・する」「論文と―・するほどのものではない」
口実として言う。偽って言う。「病気だと―・して会社を休む」
ほめたたえる。「その功績を―・する」
[類語](1名乗る称える呼ぶ/(2偽る法螺ほらを吹く与太を飛ばす二枚舌/(3褒めるたたえるでるよみする褒めたたえる賞する賛する持てはや持ち上げる称賛する称美する称揚する推賞する嘉賞かしょうする絶賛する激賞する礼賛する賛美する喝采するちやほやする甘やかす褒め立てる褒め上げる褒めそやす褒めちぎるおだてる・おだて上げる・べた褒めしょうする論賛する称嘆する褒賞する褒誉する嘆称する賛嘆する三嘆する詠嘆する感嘆する感服する拍手喝采する

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精選版 日本国語大辞典 「称する」の意味・読み・例文・類語

しょう‐・する【称】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]しょう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「しょうずる」とも )
  2. 人前で公然と言う。唱える。名づけて言う。名のる。
    1. [初出の実例]「晉の騎兵参軍王子猷 栽ゑて此の君と称す〈藤原篤茂〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「皆、各(おのおの)心を一にして仏の御名を称し」(出典今昔物語集(1120頃か)五)
  3. 他人手前はそのように偽って言う。
    1. [初出の実例]「或は神慮にあひはばかり、或は綸言と称(セウ)するによて」(出典:高野本平家(13C前)四)
  4. ほめる。たたえる。
    1. [初出の実例]「清慎公者、彼時摂政、以賢名称」(出典:台記‐康治二年(1143)五月二五日)
    2. 「天下の英雄と称ぜらるるほどの者は」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)

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