デジタル大辞泉
「持上げる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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もち‐あ・げる【持上】
- 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
[ 文語形 ]もちあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 - ① 物を持って、上へあげる。また、頭などを上の方へ起こす。
- [初出の実例]「頭を持上(もちあげ)て起上て」(出典:今昔物語集(1120頃か)二〇)
- ② 身分などを高める。また、財産を増しふやす。
- [初出の実例]「たかきもいやしきも一年一年にくらいを持ちあげ、身をもたんとする事大きに曲事」(出典:多胡辰敬家訓(1544頃))
- ③ お世辞を言って、ほめる。おだて上げる。
- [初出の実例]「もちあけたとは、そばより取なしのこと」(出典:評判記・吉原人たばね(1680頃))
- ④ 事を発生させる。ある事態をひきおこす。
- [初出の実例]「何の事はない、私は自分で事件を持ち上げて置いて、少しも委しく事情を知らう理由のない新聞社の秘密探偵だの、警察だのに向って向うのよく知ってゐる事を尋ねでもするかのやうな」(出典:疑惑(1913)〈近松秋江〉)
もちゃ・げる【持上】
- 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙 「もちあげる(持上)」の変化した語。
- [初出の実例]「もちゃげるが好きであげくに下女卸し」(出典:雑俳・柳多留‐五四(1811))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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