持上げる(読み)モチアゲル

デジタル大辞泉 「持上げる」の意味・読み・例文・類語

もち‐あ・げる【持(ち)上げる】

[動ガ下一][文]もちあ・ぐ[ガ下二]
手で持ったり、下から支えたりして、物を上の方へ上げる。「バーベルを―・げる」「ジャッキで―・げる」
頭などを上の方へ起こす。もたげる。「読んでいた本から頭を―・げる」
ほめておだて上げる。「―・げられていい気になる」
[類語](1上げる引き上げる押し上げる突き上げる差し上げる振り上げる吊り上げる打ち上げる放り上げる吹き上げる吸い上げる巻き上げる揺り上げるもたげる/(3褒めるたたえるでるよみする褒めたたえる賞する称する賛する持てはや称賛する称美する称揚する推賞する嘉賞かしょうする絶賛する激賞する礼賛する賛美する喝采するちやほやする甘やかす褒め立てる褒め上げる褒めそやす褒めちぎるおだてる・おだて上げる・べた褒めしょうする論賛する称嘆する褒賞する褒誉する嘆称する賛嘆する三嘆する詠嘆する感嘆する感服する拍手喝采する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持上げる」の意味・読み・例文・類語

もち‐あ・げる【持上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]もちあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 物を持って、上へあげる。また、頭などを上の方へ起こす。
    1. [初出の実例]「頭を持上(もちあげ)て起上て」(出典今昔物語集(1120頃か)二〇)
  3. 身分などを高める。また、財産を増しふやす。
    1. [初出の実例]「たかきもいやしきも一年一年にくらいを持ちあげ、身をもたんとする事大きに曲事」(出典:多胡辰敬家訓(1544頃))
  4. お世辞を言って、ほめる。おだて上げる。
    1. [初出の実例]「もちあけたとは、そばより取なしのこと」(出典:評判記・吉原人たばね(1680頃))
  5. 事を発生させる。ある事態をひきおこす。
    1. [初出の実例]「何の事はない、私は自分で事件を持ち上げて置いて、少しも委しく事情を知らう理由のない新聞社の秘密探偵だの、警察だのに向って向うのよく知ってゐる事を尋ねでもするかのやうな」(出典:疑惑(1913)〈近松秋江〉)

もちゃ・げる【持上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙 「もちあげる(持上)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「もちゃげるが好きであげくに下女卸し」(出典:雑俳・柳多留‐五四(1811))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android