方便・活計(読み)たずき

精選版 日本国語大辞典「方便・活計」の解説

た‐ずき ‥づき【方便・活計】

〘名〙 (後世は「たつき」「たつぎ」とも)
① 手がかり。よるべき手段。方法。よるべ。
万葉(8C後)一八・四〇七八「恋ふといふはえも名づけたり言ふすべの多豆伎(タヅキ)もなきはが身なりけり」
源氏(1001‐14頃)帚木「又もとはやむごとなきすぢなれど、世にふるたつきすくなく」
徒然草(1331頃)一八八「学問して因果の理をも知り、説経などして世渡るたづきともせよ」
② 様子・状態を知る手段。見当
※万葉(8C後)一六・三八五〇「世の中の繁き仮廬に住み住みて至らむ国の多附(たづき)知らずも」
※御伽草子・あしびき(室町中)「いかにして言ひ寄るべきたつきもおぼえねども」
③ 生活の手段。生計。たつ。
※浮世草子・宗祇諸国物語(1685)四「世渡るたづき中々にとめぬ月日の数そへて」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一六「つひに貞七に暇を出しぬ。されば貞七は活計(タツキ)失ひ」
[補注]語形はタヅキが古い形であろうが、母音が交替した形であるタドキも併存した。「万葉‐二四八一」には「跡状(たどき)」と表記した例があり、これは様子や状態の意を表わしたものであろう。

た‐つき【方便・活計】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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