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来し方 キシカタ

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デジタル大辞泉の解説

き‐し‐かた【来し方】

[連語]《「き」は動詞「く(来)」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》
過ぎ去った時。過去。こしかた。「来し方を懐かしむ」
「―を思ひ出づるもはかなきを行く末かけて何頼むらむ」〈・総角〉
通りすぎてきた場所・方向。通過した所。こしかた。→こしかた(来し方)
「―を見やれば、うみづらに並べて集まりたる屋どもの前に」〈かげろふ・中〉

こ‐し‐かた【来し方】

[連語]《「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》
過ぎ去った時。過去。きしかた。
「―は暗い苦悩(くるしみ)と悲痛(かなしみ)とに満たされていた」〈万太郎末枯
通り過ぎてきた場所・方向。
「―の山は霞(かす)み、はるかにて」〈・須磨〉
[補説]1の意は、平安中期には「きしかた」を用いた。平安末期にはその区別がはっきりしなくなり、鎌倉時代に入ると12両意に「こしかた」が使われるようになった。

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大辞林 第三版の解説

きしかた【来し方】

( 連語 )
〔「き」は動詞「く(来)」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形〕
過ぎ去った時。過去。こしかた。 「 -の事なども人知れず思ひ出でけり/源氏 夕顔
やってきた方向・経路。 「住吉の-慕ふあとの白波/新千載 雑上」 → こしかた

こしかた【来し方】

( 連語 )
〔「こ」は動詞「来」の未然形、「し」は助動詞「き」の連体形〕
通ってきた所・方向。 「 -の山は霞み、はるかにて/源氏 須磨
過ごしてきた時間。過去。 「身の罪を白状して、其-の事実を語りぬ/当世書生気質 逍遥」 〔平安時代中期まではは「こしかた」、は「きしかた」と区別されていたが、平安末期から乱れた〕

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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