時化(読み)しく

精選版 日本国語大辞典 「時化」の意味・読み・例文・類語

し・く【時化】

〘自カ下二〙 ⇒しける(時化)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「時化」の意味・読み・例文・類語

しけ【時化】

《動詞「しけ(時化)る」の連用形から》
風雨のために海が荒れること。「時化で出港できない」⇔なぎ
海が荒れて不漁であること。「時化のため入荷が少ない」
興行などで客の入りが悪いこと。また、商売が思わしくないこと。不景気。
[類語](1荒れ大荒れ荒れる崩れるぐずつくしける荒れ模様荒天悪天候暴風雨/(3不景気不況恐慌夏枯れ冬枯れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「時化」の読み・字形・画数・意味

【時化】じか(くわ)

時のなりゆき。時勢。〔呂覧、決勝〕智ならば則ち時を知る。時を知らば、則ちの變を知り、先後、縱舍(しようしや)の數を知る。

字通「時」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「時化」の意味・わかりやすい解説

時化
しけ

強い風のために、海面が荒れている状態。波高が4メートル以上の場合をいうことが多い。風と高波ほかに、しばしば雨、雪、悪視程などを伴い、船の航行操業が著しく妨げられる。時化は、(1)台風、(2)発達した低気圧、(3)冬の強い季節風などによっておこる。(2)と(3)の場合は、時化の海域が非常に広範囲に及び、かつ継続時間が何日間にもわたることがある。気象庁は、東経100~180度、赤道~北緯60度の範囲の海域の海上警報を国際的に分担するほか、近海をいくつかに分けて、それぞれの海域に対し最寄り海洋気象台やおもな気象台が海上警報を行っている。

[平塚和夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android