デジタル大辞泉 「柞」の意味・読み・例文・類語
ははそ【×柞】
2 《語頭の2音が同音であるところから》母の意にかけて用いる。
「いかにせん結ぶ木の実を待たずして秋の―に落つる山風」〈海道記〉
( 1 )「万葉集」ではさほど詠まれていないが、平安時代に入ると主にその葉が歌人たちの注目を集めるようになり、「
の葉」「
の葉がしは」などの形で詠まれている。季節としては夏で、大きな葉をそよがせるほどの涼風を感じさせるものが多い。
( 2 )冬の歌材としても好まれ、雪・時雨・霜が落葉などに降りかかる情景を、何らかの淋しさと共に詠んだものが多い。


〕に「載(すなは)ち
(さん)し載ち柞す」とあり、
は除草、柞は木の小枝をはらうことをいう。乍は小枝を撓(たわ)める形。これを組んで獣を捕るわなをしかけることを柞格、また逆茂木(さかもぎ)を立てて陥穽とすることを柞鄂(さくがく)という。柞格・柞鄂はみな畳韻。嵯峨・齟齬(そご)と同じような連語である。
と通じ、ためる、せばめる、まげる。
字鏡〕柞 奈良(なら)、
、比曾(ひそ)、
、志比(しひ)なり 〔和名抄〕柞 由之(ゆし)、
語抄に云ふ、波々曾(ははそ) 〔名義抄〕柞 ユシ・ハハソ・カシ・ユシノキ・キル・キキル・サク・ナカスホナリ 〔字鏡集〕柞 キル・ユスノキ・ユヅリハ・カシノキ・ハハソ・マユミ・ナカスホナリ・ユシ・カシ・サク・キキル
▶・柞櫟▶
柞・豎柞・
柞出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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