強気(読み)ツヨキ

デジタル大辞泉 「強気」の意味・読み・例文・類語

つよ‐き【強気】

[名・形動]
気が強いこと。積極的な態度に出ること。また、そのさま。「強気に出る」「強気な(の)姿勢を崩さない」⇔弱気
取引で、相場が先行き上がると予想すること。また、そのさま。「市況強気に転じる」⇔弱気
[類語]強い気強いたくましい気丈気丈夫気骨気概骨っ節反骨確り心丈夫闘魂覇気闘志胆力度胸糞度胸士気根性負けじ魂負けん気利かん気勝ち気向こう意気鼻っ柱鼻っぱし負けず嫌いファイトガッツ無理遣り無理強いて敢えて努めてできるだけ極力なるたけなるべく可及的必ずきっと絶対是非何としてもどうしても何がなんでも是が非でも押してたってどうぞどうかくれぐれも願わくはなにとぞなんとかまげてひとつ必死誓っててっきり違いないはず決まってすなわち否が応でも否でも応でもいやでもいやとも是非とも無理算段無理無体無理押し無理強制的強引強行独断独断的理不尽強硬頑強問答無用強要力尽く力任せ腕尽くごり押し断固一刀両断横柄威圧的否応無し頑として横紙破り横紙を破る有無を言わせず腕力に訴える横車を押す押し付けがましいねじ伏せる首に縄を付ける遠慮会釈もない遠慮高圧的高飛車頭ごなし押し通す押し付ける一方的豪腕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「強気」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ぎガウ‥【強気・豪気】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. 我意を押し通すさま。気の強いさま。剛情。
    1. [初出の実例]「其(その)(ころ)黄祖と云ふ強儀の人有り」(出典三国伝記(1407‐46頃か)九)
  3. 程度のはなはだしいさま。威勢のよいさま。
    1. [初出の実例]「素(ずだい)気の短い旦那殿、がふぎに亡命(かけおち)されるとは」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
    2. 「ごうぎと男湯が騒々しいぜ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
  4. 特に、たいそう具合のよいさま。すばらしいさま。
    1. [初出の実例]「『おれが助言して、勝べいに書(かか)せたあ』『そいつは強気(ガウギ)だの』」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

つよ‐き【強気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 相場が将来上騰すると予想すること。また、その予想によって買いに出ること。また、そのさまや人。
    1. [初出の実例]「銭・小判・ひやう物のさうばあきなひ〈略〉つよ気に上り」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)中)
  3. 性格・考え方・気持などが、困難や障害にも負けない強いものであること。気性が激しく強いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「節蔵はマダなかなか強気(ツヨキ)で『ナアニ屹度勝つ』」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉王政維新)
  4. 賭事(かけごと)などで、危ない手を用いても一気に勝とうとすること。
  5. 態度が強硬で、譲らないこと。強腰

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世界大百科事典(旧版)内の強気の言及

【取引所】より

… 提灯をつける自分の考えでなく,有力な仕手筋の売り買いする株に便乗して売買することをいう。 強気・弱気相場の見通しに対し上昇するとみるのを〈強気〉,反対に下落するとみるのを〈弱気〉という。 強含み・弱含み相場が小高く,先行きも多少上がりそうな感じがするような状態を〈強含み〉といい,その反対に,相場の地合いが弱く,先行きも上がりそうな感じがなく,むしろ下がりそうな感じがするような状態を〈弱含み〉という。…

※「強気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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